密林の図書室

人生は短く、経験からのみ得られることは限られます。読書から多くのことを学び、アウトプット化も本との対話の一部として大切なものと考えており、このブログを立ち上げました。日々読んできた本の備忘録を兼ねた書評と内容の概要紹介及び読書感想をまとめたブックレビューのブログです。過去に別名でAmazonのレビュー欄に掲載したものとそちらには未掲載のものがあり、後者は「Amazonレビュー欄未掲載」タグをつけてあります。

金融

キャッシュレス決済革命

日本はキャッシュレス後進国と言われる。硬貨・紙幣流通残高の対名目GDP比は日本は群を抜いて高い。一方、民間最終支出に対するキャッシュレス決済比率は群を抜いて低い。また、訪日外国人の不満の3番目にペイメント関連がくる。政府は2020年の東京五輪まで…

株式投資におけるバリュー投資の大切さ。「ピーター・リンチの株で勝つ―アマの知恵でプロを出し抜け」

著:ピーター リンチ、ジョン ロスチャイルド、翻訳:三原 淳雄、土屋 安衛 「株を底値で買えるとは思ってはならない」 「ナイフが地面に突き刺さり、しばらく揺れ動いた後、しっかり止まってからつかむのが正しいやり方」 「くだらない安い株は、くだらない…

大変よくまとまった質の高い金融英語の本。「外資系金融の英語 」

著:齋藤浩史 金融英語を解説した本。著者は、イギリスに留学し、ゴールドマン・サックスなどの投資銀行で働いてきた経験を持つ。「外資系金融の英語」というタイトルになっているが、これは著者のキャリアのアピールも含まれているのではないかと思われる。…

金融関係の仕事をするなら覚えておきたい「外資系金融の英語」

著:齋藤浩史 主に投資銀行業務に関係する金融用語や経済用語を日本語で解説し、それに関する英語表現や単語についても説明した本である。著者は、ゴールドマンサックスなどに勤めた経験を持つ。 予想より日本語の部分の比率が多い。「外資系金融の英語」と…

銀行のカードローン問題について。「強欲の銀行カードローン 」

著:藤田 知也 銀行カードローンについての本。著者は朝日新聞の記者。2016年の自己破産増加と銀行のカードローンのCM増加などを背景にNHKをはじめいくつかのマスコミの記者が銀行カードローンに注目して取材を始め、その後いろいろな記事や番組が取り上げる…

図解「PERって何?」という人のための投資指標の教科書

著:小宮 一慶 「私は現在、10ほどの企業の株を所有しています。購入したのはすべてリーマン・ショック後ですが、まだ売った株はありません。株式投資というものは、自分がこれだと思う企業の成長や社会の発展に合わせて自分の財産をふやしていくものだと考…

株式ディーラーのぶっちゃけ話

著:高野 譲 「個人投資家と比べて、ディーラーの環境が優れている点はなんだろうか?最初に思いつくのは、雇用されることで得られる『資金力』『損の負担なし』『世間体』であろう…(中略) …そして、ディーラーの最大のメリットは、基礎から深く学べて、何事…

図解 株式投資のカラクリ

著:高野 譲 この著者の「株式ディーラーのぶっちゃけ話」が面白かったので、こちらも買ってみた。株式投資の基本を書いた本。見開きで、右ページが文章、左ページが図解になっている。 読みやすい。一見、初歩的な話が多い。「株っていったい何?」「株取引…

銀行員はどう生きるか

著:浪川 攻 メガバンク3行の人員削減計画、日銀マイナス金利政策、かつての安定&高収入&出世レースから外れても関係会社への出向や転籍でしのげる時代は厳しくなるかも、フィンテックの影響、来店客の減少、米銀のリストラと店舗&ネットのデジタル化に…

図解入門業界研究 最新証券業界の動向とカラクリがよ~くわかる本[第4版]

著:秋山 謙一郎 図解入門業界研究のシリーズのうちの一冊。証券業界について説明した本。適時改訂が行われており、これは第4版。世の中は大きく変わっているから、このように数年おきにきちんと内容を見直して最新化する姿勢は評価できる。また、それだけ…

成功企業に学ぶ 実践フィンテック

編:北尾 吉孝 今やFinTech関連の本は珍しくなくなったが、この本の良いところは、なんといっても、第4章において、実際のFinTech関連スタートアップ企業の起業家たちのインタビューが16社分掲載されていることである。 登場するスタートアップ企業の企業家…

Suicaが世界を制覇する アップルが日本の技術を選んだ理由

著:岩田昭男 日本を世界に先駆けた電子マネー大国に押し上げ、優れた高速処理性能でSuicaをはじめとする国内の電子改札システムの標準にもなったフェリカ方式。ところが、日本国民の生活に今やすっかり浸透しているメードインジャパンのこの技術が、専門家…

決済の黒船 Apple Pay

著:鈴木 淳也 2016年10月にApple Payが日本に登場した。iPhoneユーザが多い日本の実態に合わせ、FeliCa方式をサポートして。かつて世界の電子マネーの最先端を走り「Bank3.0」などでも激賞されていたFeliCa方式がいつの間にかガラパゴスと揶揄されるように…

FinTech大全 今、世界で起きている金融革命

著:スザンヌ・キシュティ、著:ヤノシュ・バーベリス、監修:瀧 俊雄、翻訳:小林 啓倫、翻訳:映像翻訳アカデミー 20ヵ国85人の専門家が分担しあって書かれたFinTechについての本の邦訳版。全部で500ページ以上あって、結構ぶ厚い。 FinTechによって金融業…

フィンテック 金融維新へ

著:アクセンチュア株式会社 FinTechの本は今やいろいろ出ている。気が付くと、この本はもう古い方だ。しかし、内容は本によって異なる。こういう事例がありますという話が中心のものは、FinTechについては全く知らない人にはいいかもしれないが、実際はちょ…

図解入門業界研究 最新銀行業界の動向とカラクリがよ~くわかる本[第5版]

著:平木恭一 日銀のマイナス金利の影響、地銀再編、FinTechの荒波にもまれている銀行業界について解説した本。これが第5版。この「入門業界研究」シリーズは、このように適時最新情報を加えて改訂されているものがいくつもあるが、これもその一冊。ベストセ…

銀行はこれからどうなるのか

著:泉田 良輔 FinTechが注目を浴びる中で、銀行業界が今後どのようになっていくのか、著者の意見をまとめた本。今後の銀行の姿を、「モバイル型」「プライベートバンク型」「投資銀行型」「クラウド型」の4つに分けて、各銀行は4つのいずれかもしくはこのす…

ドキュメント 金融庁vs.地銀 生き残る銀行はどこか

著:読売新聞東京本社経済部 森信親長官になってから、金融庁は方針を大きく変更している。バブル崩壊後に厳しい監査を行うことで金融機関の健全性を要求してきた方針から、顧客資産形成への努力や銀行に対する地元企業の成長への貢献とそのための事業の目利…

捨てられる銀行

著:橋本 卓典 バブル崩壊以来、金融庁の銀行への指導方針は、自己資本比率や不良債権比率で計る銀行経営の健全性だった。それは銀行資本の健全性という結果を生んだ一方で、大きな弊害もたらした。担保をとって長期貸付を行うだけでよいという形が主流とな…

仮想通貨革命---ビットコインは始まりにすぎない

著:野口 悠紀雄 ビットコインをはじめとするブロックチェーン技術が、金融や社会にもたらす影響について述べたものである。2014年出版であり、イノベーション分野の進歩のスピードからみて、すでにあちこち古い。ただし、日本におけるブロックチェーンブー…

ブロックチェーン 仕組みと理論 サンプルで学ぶFinTechのコア技術

著:赤羽喜治、愛敬真生 ブロックチェーンの本。金融に精通した専門家がブロックチェーンの可能性と将来について語っているというものではなく、より具体的なレベルで技術や利用方法の研究をしている人たちが書いた本になっている。内容的にはすでに、ちょっ…

FinTechの衝撃

著:城田 真琴 FinTechについて解説した本である。今や、FinTechの本はいくつも出版されているが、それらの紹介本に必ず登場する海外を中心としたユニークなサービス事例紹介については、件数はあまり多いとは言えないものの、その分ひとつひとつ丁寧に説明…

人工知能が金融を支配する日

著:櫻井 豊 主に資産運用業務を中心に人口知能が及ぼす影響について述べたものである。著者は旧東京銀行入行以来、金融市場におけるトレーディングや資産運用にかかわってきた経験を持つ。 アルゴリズムトレーディングは今や株式市場では当たり前のものにな…

銀行員 大失職

著:岡内 幸策 「しかし、伊達に金融の世界で生きてきたわけではない熱い人たちには、新たな軸の中で活躍できる場が拡大するということに気付いてほしい。従来の権威や評価が崩壊する中で、IoTをうまく活用できる人材が求められていることは事実だが、何より…

捨てられる銀行2 非産運用

「捨てられる銀行」の続編についてのレビューです。