密林の図書室

人生は短く、経験からのみ得られることは限られます。読書から多くのことを学び、アウトプット化も本との対話の一部として大切なものだと考えてきたので、このブログを立ち上げて日々読んできた本の備忘録として活用しています。

金融

2000億円超を運用した伝説のファンドマネジャーの 株トレ 世界一楽しい「一問一答」株の教科書

著:窪田真之 株式で儲けようとしたら、対象企業の財務や決算及び株式指標(ファンダメンタルズ)の分析と共に、株式チャートの知識(テクニカル)は必須です。ファンダメンタルズとテクニカルのどちらを重視するかは人それぞれで、短期・中長期でも変わって…

人気の日本株全500銘柄診断、人気と買いの米国株100銘柄。投信、株主優待、2021年展望も。「ダイヤモンドZai 2021年2月号」

一般向け投資雑誌「ダイヤモンドZAi(ザイ) 」を、久しぶりに買った。2021年 2月号である。 新型コロナによって2020年の株式相場は崩壊寸前だったが、各国中央銀行の超金融緩和策と、各国政府の異例の財政出動によって、株式相場は持ち直し、活況を呈している…

「資産運用NG集」が面白い。「だれでもカンタンにできる資産運用のはじめ方 」

著:まがい まさこ カラーで、図解や絵が多く、特に前提知識も不要。とてもやさしく書かれた資産運用の本である。 実は、最初は、「ああ、こんなレベルの本か」と、手に取ってすぐ戻そうと思った。しかし、ぱらぱらめくって、最後の「資産運用NG集」というの…

小売店からみた8つの導入のポイント。「スマホ決済の選び方と導入がズバリわかる本 」

著:小宮紳一 日本は海外に比べて現金への信頼が厚く、日常の決済における現金比率が高い。しかし、現金はATMの費用や数えたり運んだり扱うための社会的なコストが高く、キャッシュレスに慣れた年間3000万人を突破した外国人観光客の不満もあることから、我…

億万長者をめざすバフェットの銘柄選択術

著:メアリー・バフェット、著:デビッド・クラーク、訳:井手 正介、訳:中熊 靖和 「バフェットの投資は悪材料で売る一般投資家や投信のマネージャの裏をかく戦法だ。そのためには狙った企業の営む事業が健全であるだけでは十分ではない。高収益をあげる能…

学校では教えない! お金を増やす授業

著:佐々木裕平 蓄財の本。子供でも分かる説明を心がけて書かれてあることが特徴である。ただ、内容的には、大人が読んでも差し支えない。 お金を増やし、増やしながら使う。まずは、家計を黒字化する。お金を使ったら書くようにして「見える化」する。そし…

日経マネー 2019年7月号

久しぶりに買ってみた。日経マネーの今年の7月号である。巻頭特集は、「億万投資家に学ぶ日本株の必勝セオリー」である。 投資のスタイルは人によって違いがあるので、成長株投資、割安株投資、長期投資、配当株投資の4つに分けて有名な理論と実践している…

マンガでわかる15年勝ち続ける 億超え投資家の株の基本

著:立野新治、黒城ろこ、サイドランチ 2005年に株を始め、失敗の中でいろいろ学び、その後市場全体が盛り上がっていく中で億越えを達成した経験を、漫画の主人公に反映させて説明した本。適時、文章解説が入っている。 2005年以降、ライブドアショック、リ…

もうひとつの坂の上の雲。たくさん存在する日露戦争に関する本の中でも屈指の一冊。『日露戦争、資金調達の戦い―高橋是清と欧米バンカーたち』

著:板谷 敏彦 戦争にはカネがいる。ましてや、近代戦はおびただしい兵器と物量を必要とするため、カネがなければ勝てない。実は、日露戦争もそうだった。この本は、日露戦争について、国際的な資金調達合戦の視点から解説した書籍である。 同時に、資金調達…

フィンテックについて一般向けに分かりやすく紹介した本。「AIが変えるお金の未来」

著:坂井 隆之、宮川 裕章、毎日新聞フィンテック取材班 「AI」という言葉が全面に出ているタイトルとなっていて、確かに技術要素としてはAIはあちこちに出てくるものの、より正確には、この本は「フィンテック」を扱ったものである。 J-Scoreのような個人情…

基本的な考え方が中心。「お金が貯まる人って何をしているんですか?」

著:横山 光昭 カリスマ節約・投資ブロガー5名のお金の貯め方を紹介しながら、資産の形成方法を対談方式で紹介した本。簡単に読める。 2016年の総務省統計によると、1世帯当たりの貯金現在高の平均値は1820万円。あくまで平均値なので金額はお金持ちによっ…

キャッシュレス決済革命

日本はキャッシュレス後進国と言われる。硬貨・紙幣流通残高の対名目GDP比は日本は群を抜いて高い。一方、民間最終支出に対するキャッシュレス決済比率は群を抜いて低い。また、訪日外国人の不満の3番目にペイメント関連がくる。政府は2020年の東京五輪まで…

株式投資におけるバリュー投資の大切さ。「ピーター・リンチの株で勝つ―アマの知恵でプロを出し抜け」

著:ピーター リンチ、ジョン ロスチャイルド、翻訳:三原 淳雄、土屋 安衛 「株を底値で買えるとは思ってはならない」 「ナイフが地面に突き刺さり、しばらく揺れ動いた後、しっかり止まってからつかむのが正しいやり方」 「くだらない安い株は、くだらない…

金融関係の仕事をするなら覚えておきたい「外資系金融の英語」

著:齋藤浩史 主に投資銀行業務に関係する金融用語や経済用語を日本語で解説し、それに関する英語表現や単語についても説明した本である。著者は、ゴールドマンサックスなどに勤めた経験を持つ。 予想より日本語の部分の比率が多い。「外資系金融の英語」と…

銀行のカードローン問題について。「強欲の銀行カードローン 」

著:藤田 知也 銀行カードローンについての本。著者は朝日新聞の記者。2016年の自己破産増加と銀行のカードローンのCM増加などを背景にNHKをはじめいくつかのマスコミの記者が銀行カードローンに注目して取材を始め、その後いろいろな記事や番組が取り上げる…

図解「PERって何?」という人のための投資指標の教科書

著:小宮 一慶 「私は現在、10ほどの企業の株を所有しています。購入したのはすべてリーマン・ショック後ですが、まだ売った株はありません。株式投資というものは、自分がこれだと思う企業の成長や社会の発展に合わせて自分の財産をふやしていくものだと考…

株式ディーラーのぶっちゃけ話

著:高野 譲 「個人投資家と比べて、ディーラーの環境が優れている点はなんだろうか?最初に思いつくのは、雇用されることで得られる『資金力』『損の負担なし』『世間体』であろう…(中略) …そして、ディーラーの最大のメリットは、基礎から深く学べて、何事…

図解 株式投資のカラクリ

著:高野 譲 この著者の「株式ディーラーのぶっちゃけ話」が面白かったので、こちらも買ってみた。株式投資の基本を書いた本。見開きで、右ページが文章、左ページが図解になっている。 読みやすい。一見、初歩的な話が多い。「株っていったい何?」「株取引…

銀行員はどう生きるか

著:浪川 攻 メガバンク3行の人員削減計画、日銀マイナス金利政策、かつての安定&高収入&出世レースから外れても関係会社への出向や転籍でしのげる時代は厳しくなるかも、フィンテックの影響、来店客の減少、米銀のリストラと店舗&ネットのデジタル化に…

図解入門業界研究 最新証券業界の動向とカラクリがよ~くわかる本[第4版]

著:秋山 謙一郎 図解入門業界研究のシリーズのうちの一冊。証券業界について説明した本。適時改訂が行われており、これは第4版。世の中は大きく変わっているから、このように数年おきにきちんと内容を見直して最新化する姿勢は評価できる。また、それだけ…

成功企業に学ぶ 実践フィンテック

編:北尾 吉孝 今やFinTech関連の本は珍しくなくなったが、この本の良いところは、なんといっても、第4章において、実際のFinTech関連スタートアップ企業の起業家たちのインタビューが16社分掲載されていることである。 登場するスタートアップ企業の企業家…

Suicaが世界を制覇する アップルが日本の技術を選んだ理由

著:岩田昭男 日本を世界に先駆けた電子マネー大国に押し上げ、優れた高速処理性能でSuicaをはじめとする国内の電子改札システムの標準にもなったフェリカ方式。ところが、日本国民の生活に今やすっかり浸透しているメードインジャパンのこの技術が、専門家…

決済の黒船 Apple Pay

著:鈴木 淳也 2016年10月にApple Payが日本に登場した。iPhoneユーザが多い日本の実態に合わせ、FeliCa方式をサポートして。かつて世界の電子マネーの最先端を走り「Bank3.0」などでも激賞されていたFeliCa方式がいつの間にかガラパゴスと揶揄されるように…

FinTech大全 今、世界で起きている金融革命

著:スザンヌ・キシュティ、著:ヤノシュ・バーベリス、監修:瀧 俊雄、翻訳:小林 啓倫、翻訳:映像翻訳アカデミー 20ヵ国85人の専門家が分担しあって書かれたFinTechについての本の邦訳版。全部で500ページ以上あって、結構ぶ厚い。 FinTechによって金融業…

フィンテック 金融維新へ

著:アクセンチュア株式会社 FinTechの本は今やいろいろ出ている。気が付くと、この本はもう古い方だ。しかし、内容は本によって異なる。こういう事例がありますという話が中心のものは、FinTechについては全く知らない人にはいいかもしれないが、実際はちょ…

図解入門業界研究 最新銀行業界の動向とカラクリがよ~くわかる本[第5版]

著:平木恭一 日銀のマイナス金利の影響、地銀再編、FinTechの荒波にもまれている銀行業界について解説した本。これが第5版。この「入門業界研究」シリーズは、このように適時最新情報を加えて改訂されているものがいくつもあるが、これもその一冊。ベストセ…

銀行はこれからどうなるのか

著:泉田 良輔 FinTechが注目を浴びる中で、銀行業界が今後どのようになっていくのか、著者の意見をまとめた本。今後の銀行の姿を、「モバイル型」「プライベートバンク型」「投資銀行型」「クラウド型」の4つに分けて、各銀行は4つのいずれかもしくはこのす…

ドキュメント 金融庁vs.地銀 生き残る銀行はどこか

著:読売新聞東京本社経済部 森信親長官になってから、金融庁は方針を大きく変更している。バブル崩壊後に厳しい監査を行うことで金融機関の健全性を要求してきた方針から、顧客資産形成への努力や銀行に対する地元企業の成長への貢献とそのための事業の目利…

捨てられる銀行

著:橋本 卓典 バブル崩壊以来、金融庁の銀行への指導方針は、自己資本比率や不良債権比率で計る銀行経営の健全性だった。それは銀行資本の健全性という結果を生んだ一方で、大きな弊害もたらした。担保をとって長期貸付を行うだけでよいという形が主流とな…

仮想通貨革命---ビットコインは始まりにすぎない

著:野口 悠紀雄 ビットコインをはじめとするブロックチェーン技術が、金融や社会にもたらす影響について述べたものである。2014年出版であり、イノベーション分野の進歩のスピードからみて、すでにあちこち古い。ただし、日本におけるブロックチェーンブー…