著:秋山 謙一郎
図解入門業界研究のシリーズのうちの一冊。証券業界について説明した本。適時改訂が行われており、これは第4版。世の中は大きく変わっているから、このように数年おきにきちんと内容を見直して最新化する姿勢は評価できる。また、それだけ底堅い需要があるのだろう。この本では人工知能(AI)も登場する。
全体的には基本的な内容をそつなく盛り込んである感じである。証券業界とはどういうものか、という基本中の基本からはじまって、大手5社・準大手・ネット証券(岡三トレードも入れて7社としている)・外資系証券、現在のトレンド、仕組みとビジネスモデル、取引所や証券業協会、証券業界で取り扱われる商品、課題、海外と日本の比較、金融一元化の動きなどのこれからの証券業界について。金融商品製造業としての証券業界、というテーマもある。
数値的なデータが少ない点や、コンピュータシステムの話があまりない点(せめて日本証券取引所の全体概要構成くらいは入れてもよいのではないか)、巻末の資料集にいくらか物足りなさを感じるというのはあるが、証券業界の概要を勉強する用途で手に取るには悪くない内容だと思われる。
単行本、259ページ、秀和システム、2017/6/27
図解入門業界研究 最新証券業界の動向とカラクリがよ〜くわかる本[第4版] [ 秋山 謙一郎 ]
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