エッセイ
「著:野村 克也 先日亡くなった、プロ野球の元名選手で、数多くの逸材を育て、再生させた名監督でもある野村克也氏が生前書いた本のうちの一冊。 気軽に簡単に読める。プロ野球の監督という基本テーマからいくつかのサブテーマを決めて、それぞれのテーマに…
著:兼高 かおる 先日、90歳で亡くなった兼高かおるさんのエッセイ。パンナムの提供で長く続いた『兼高かおる世界の旅』というテレビ番組を31年務めた人である。そう苦労することなく、あっさり読める。 おてんばだった子供のころ。アメリカへの留学。体調…
著:爆笑問題 爆笑問題が、時事問題を笑い飛ばすネタにした本。太田と田中が実際にしゃべっているかのように脚本形式で書かれている。もっとも、読んでもらうということを意識しており、ライブと比べると微調整をしてあるとのことだ。 2015年から2018年前半…
著:浅田 次郎 「近ごろ鏡を見るたび、ハゲがさまになってきたな、と思う…(中略)…主体がハゲ。パーソナリティがハゲ。アイデンティティーのありかがハゲ。浅田ハゲ次郎…(中略)…感無量である。ハゲみにもなる」。 直木賞作家で、現代日本文学界をリードし続け…
著:ひし美 ゆり子 『ウルトラセブン』のアンヌ隊員役だったひし美ゆり子さんのエッセイ。ひし美さんの本は、かつて「セブンセブンセブン―アンヌ再び…」を読んだことがある。内容的にはどちらもウルトラセブンの話が中心であるのだが、さらに十数年以上を経…
著:松本 隆 「ぼくは北山修氏のように『戦争を知らない…』と無邪気にひらきなおる勇気がない。ドストエフスキーの死刑未遂事件や、戦後のものかき達の戦争体験を、ぼくがどんなにうらやましそうな眼つきでながめることか。ぼくらにはほめたたえる何ものもな…
著:大槻 ケンヂ 大槻ケンヂがみずからの半生を振り返りながらながら、就職しないでサブカルチャーで食べてゆくヒントについて語っている本。いやあ、笑った。面白い。勉強できない、運動できない、モテない、冴えない。 でも、表現だけはしたい。 大学にも…
著:立川 談春 落語家の立川談春が、立川談志に弟子入りして真打ちになるまでの時代を自ら書いた連載を一冊にまとめた本。これは再発売となる文庫版についてのレビューだが、単行本として出版された2008年には講談社エッセイ賞を受賞したという。 ところどこ…
著:ロバート・キャパ、訳:川添 浩史、井上 清一 「106枚写した私の写真の中で救われたのは、たった8枚きりだった。熱気でぼけた写真には、”キャパの手は震えていた”と説明してあった」。 歴史上もっとも有名な戦場写真家であるロバート・キャパが残した第…
著:小川 洋子 この人の文章は、上手い。女流小説家が新聞に4年近くかけて連載したエッセイを一冊にまとめたもの。 連載をまとめたものだからだろうが、どれも4ページ程度の読みきりとなっている。少しほろっとさせたり、笑わせたり。最後に見事な落ちがある…
著:ビートたけし 「だからこそ、人生というのは”間”だと思った方がいいんじゃないか。我々の人生というのは、生きて死ぬまでの”間”でしかない。生まれたときの”点”と死ぬときの”点”があって、人生はその間のことに過ぎない」。 ビートたけしの本。テーマは…
編:岩波新書編集部 「英語のお蔭で友人や知人が増えた。世界が広がった。人生がはるかに面白くなった。感謝している」。(小林陽太郎:元富士ゼロックス社長) 古本で、お安く購入。拾い物でした。エッセイとして軽く読めますが、良い本です。 本書には、ス…
著:サンキュータツオ 「美しい夕景を見たとき、それを絵に描く人もいれば、文章に書く人もいるし、歌で感動を表現する人がいる。 しかし、そういう人たちの中に、その景色の美しさの理由を知りたくて、色素を解析したり構図の配置を計算したり、空気と気温…
著:サンキュータツオ おススメの一冊。大真面目に書かれた変わった研究論文を探して紹介した本である。著者は日本初の「学者芸人」。一般人の常識を見透かしたツッコミを各所に入れながら、面白おかしく、見つけた珍論文の数々を紹介している。 「河原町の…
著:久米 宏 この本は、久米宏の番組に親しんだことのある人であるなら、結構、面白く読めると思う。『土曜ワイドラジオTOKYO』『ぴったし カン・カン』『料理天国』『ザ・ベストテン』『おしゃれ』『久米宏のTVスクランブル』そして『ニュースステーション…
著:山本浩 元NHKスポーツアナウンサーの山本氏が、サッカー日本代表の歩みについて振り返った本。日本のサッカーが本格的にプロ化する前の日本リーグ時代についても多くのページが割かれている。ドーハの悲劇のこと。日本の初めてのワールドカップ出場。ト…
著:山本 浩 「スポーツは、勝利を目指してエネルギーを動きに転嫁する行動の連続だ。実況の基本中の基本は、エネルギーのベクトルの変わる瞬間に、ベクトルの起点にことばでピンを打ち続けるところにある」。(本書より) 本書の著者の山本浩アナウンサーの…
大ベストセラーになった、作家の佐藤愛子さんのエッセイ集のレビューです。
百田尚樹氏の「大放言」を読んだ個人的な感想についてまとめたレビューです。
著: 若林 正恭 お笑いコンビ「オードリー」の突っ込み役(元は逆だったらしい)をしている人が雑誌に連載したエッセイを一冊にまとめた本。結果的に、数年がかりで書かれたものになっているので、後半の方では著者自身が自分が過去に書いた文章にツッコミを…