密林の図書室

人生は短く、経験からのみ得られることは限られます。読書から多くのことを学び、アウトプット化も本との対話の一部として大切なものだと考えてきたので、このブログを立ち上げて日々読んできた本の備忘録として活用しています。

2018-09-17から1日間の記事一覧

ようこそ熱海市へ。有数のリゾート熱海復活の背景。「熱海の奇跡」

著:市来 広一郎 1960年代には年間宿泊者数530万人を誇り日本一の温泉街だった熱海は、その後大きく低迷する。2011年の年間宿泊者数はピークの半分以下の246万人にまで落ち込む。しかし、その後若者を中心に熱海が人気となり、2015年には年間宿泊者数が308万…

ボナール展の予習復習用にも最適。ピエール・ボナールの魅力と生涯。「もっと知りたいボナール 生涯と作品 」

著:高橋 明也、島本 英明 フランスの画家ピエール・ボナール(Pierre Bonnard,1867-1947)の作品をその生涯とともに紹介した本である。 ボナールは、ポスト印象派とモダンアートの間に位置するナビ派と呼ばれるグループの中心的な芸術家であり、日本美術が…

これはもう芸術!美しい世界の図書館。「図書館遺産: 壮麗なるクラシックライブラリー23選」

著:ジャック・ボセ、写真;ギヨーム・ド・ロビエ、訳:遠藤 ゆかり タイトル通りの本。オールカラーで大型の写真集である。重厚で豪華な装飾と格調のある建築および設備の図書館がずらり。単純に実用面だけ考えると、このようなぜいたくな建物が図書館であ…

巧みな文章で楽しく読ませる。直木賞作家、浅田次郎のユーモア満載のエッセイ。「アイム・ファイン! 」

著:浅田 次郎 「近ごろ鏡を見るたび、ハゲがさまになってきたな、と思う…(中略)…主体がハゲ。パーソナリティがハゲ。アイデンティティーのありかがハゲ。浅田ハゲ次郎…(中略)…感無量である。ハゲみにもなる」。 直木賞作家で、現代日本文学界をリードし続け…