密林の図書室

人生は短く、経験からのみ得られることは限られます。読書から多くのことを学び、アウトプット化も本との対話の一部として大切なものだと考えてきたので、このブログを立ち上げて日々読んできた本の備忘録として活用しています。

2018-03-18から1日間の記事一覧

コンクールでお会いしましょう―名演に飽きた時代の原点

著:中村 紘子 ピアノコンクールについての話。著者は2016年にがんで亡くなった日本を代表するピアニスト。審査員としても、ショパン・コンクールやチャイコフスキー・コンクールをはじめとする国際的に有名な多くのコンクールに参加している。なんといって…

森山大道 路上スナップのススメ

著:森山 大道、仲本 剛 「そして、約半世紀。企業の広告を写すでもなく、有名人のポートレートやヌードをことさら撮るでもなく、野生動物の生態を克明に描写するでもなく、また、報道の最前線に立つでもなく。森山はひたすら街にいた」。 「アレ・ブレ・ボ…

シベリア出兵 - 近代日本の忘れられた七年戦争

著:麻田 雅文 「もともとシベリア出兵は、イギリスやフランスが第一次大戦で勝利するために思いついた、大戦下の補助的な作戦に過ぎなかった。だがその後、日本など各国を巻き込んで二転三転してゆく。結局、日本は出兵した国々でも最長の期間シベリアに居…

歴史的な報道カメラマン。ロバート・キャパの残した著書。『ちょっとピンぼけ (Slightly Out of Focus)』

著:ロバート・キャパ、訳:川添 浩史、井上 清一 「106枚写した私の写真の中で救われたのは、たった8枚きりだった。熱気でぼけた写真には、”キャパの手は震えていた”と説明してあった」。 歴史上もっとも有名な戦場写真家であるロバート・キャパが残した第…

ロバート・キャパ写真集

編集:ICPロバート・キャパ・アーカイブ 歴史的な報道写真家であるロバート・キャパの写真を236点収録した文庫本である。世界的に名声を高めることになった「崩れ落ちる兵士」をはじめとするスペイン内戦。日中戦争。第2次世界大戦におけるヨーロッパ戦線。…