食
著:水野仁輔 「ゴーゴーカレー」と「ココイチ」の海外への挑戦。ハウス食品の中国版。中華料理だったラーメンが日本の食文化として独自の進化を遂げたように、カレーは元々イギリスを通じて高級料理として日本に入ってきた。そして独自の進化を遂げ、今や海…
著:ヘザー・アーント アンダーソン、訳:服部 千佳子 インド料理、タイ料理、メキシコ料理、四川料理、韓国料理、他。今や、トウガラシ無しでは考えられない料理は世界中にある。 しかし、トウガラシが発見されたのはコロンブスがアメリカに到達して以降の…
著:中尾 隆之 かつては旅の土産として、木彫り熊・人形・こけし・陶器などの民芸品が好まれたが、最近はそのようなモノは、飾る場所をとることや趣味の問題で以前ほどは好まれなくなり、手軽にすぐ食べられる銘菓が人気だという。 本書は、全国を旅して5,00…
著:中村 羊一郎 日本人とイルカのかかわりの歴史は長い。各地の縄文遺跡からイルカの骨が出る例は少なくなく、中にはなんらかの儀式に使われたと思われる規則的な配列がみられるものもある。 本書は、かつて日本各地でおこなわれていたイルカの追い込み漁が…
著:ジャン・デイヴィソン、訳:甲斐 理恵子 2015年の世界の漬け物市場の取引額は110億ドル以上にのぼった。そのうち4分の1を日本が担い、僅差でアメリカが追っている。この両国だけで世界の漬け物市場の半分近くを占めるという。それに、メキシコ、ブラジル…
著:井出 留美 日本の食品ロスの総量は年間632万トン。これは世界の1年間の食糧援助の総量である320万トンの2倍に迫るほどの量である。それだけ膨大な食品を日本は1国だけで廃棄している。 また、この632万トンの廃棄量のうち約半分の302万トンが消費者由来…
著:リチャード・フォス、訳:内田 智穂子 ラム酒は蒸留酒であり、原料はサトウキビである。生のサトウキビを絞ったジュースから作るものと、サトウキビを煮詰めて砂糖を分離したあとの糖蜜から作るものの2種類がある。ただ、生サトウキビのジュースは生産…
著:マイケル・オーウェン・ジョーンズ、訳:元村 まゆ 多くの日本人はそのような意識をあまり持っていないかもしれないが、トウモロコシはわが国の食糧事情に決定的に重要な植物である。直接人が食べる分は少ないもののわが国の家畜の飼料の多くはトウモロ…
著:山川 理 日本の食料輸入が止まったらどうすればいいか。実際にそのようなシミュレーションが日本国で行われたことがある。著者はそのプロジェクトのまとめ役を担った。 その結果、食糧危機があっても計算上はサツマイモを200万ha以上作れるので、必要カ…
(著:ジョナサン ドイッチュ、ミーガン・J. イライアス、訳:伊藤 はるみ) 「ゆっくり」「スモーク」「ロースト」。著者たちによると、この3つの条件を満たしているものだけが、バーベキューなのだという。だから、韓国の焼肉も、日本のジンギスカンも、バー…
監修:NPO法人 チーズプロフェッショナル協会 世界のチーズを紹介した本です。種類や作り方や歴史の話もありますが、中心になっているのはあくまでも世界各地のいろいろなチーズであり、224ページ中23~183ページを占めています。 紹介されているチーズは全…
著:カオリ オコナー、訳:龍 和子 「食の図書館」シリーズの一冊。このシリーズは欧米で執筆されているものの翻訳版なので、内容も欧米中心に書かれているものがほとんどだ。しかし、この「海藻の歴史」に限っては違う。もっとも大きく取り上げられているの…
著:Beretta ココアシガレット(オリオン)、森永ミルクキャラメル(森永製菓)、さくらんぼ餅(共親製菓)、棒きなこ当(どりこ飴本舗西島製菓)、アポロ(明治)、あんずボー(港常)、ポップキャンディ(不二家)、タマゴボーロ(岩本製菓)、ザ・かたぬ…
著:キャシー ハント、訳:龍 和子 ニシンは畜産が発達するまでヨーロッパの食を支える大切な食べ物であり、タラと並んで歴史を支えてきた魚であった。12世紀までにはヨーロッパの人々は主食のパンとニシンを常食としていたという。海洋権益という概念が生ま…
著:松浦 達也 うちの家族が買った本である。実際にこの本のレシピを参考にいくつか作ってもらって、おいしかったので、レビューにして残しておく。肉料理の本。焼く、揚げる、ゆでる、蒸す、混ぜる、漬ける、煮込むといった調理方法に分けて35のレシピがカ…
著:ジャネット クラークソン、訳:富永 佐知子 「西洋では、両手つきの小さなデミタスカップ入りブイヨン以外、スープは『飲む』ものではなく、スプーンで『食べる』ものだ。一方、東洋では、スープの具を箸で食べたあと、器に直接口をつけて汁を飲むのが正…
著:ウィリアム ルーベル、 訳:堤 理 「新鮮さはそれ自体に価値がある。しかし歴史的に見ると、パンはあたたかいうちに食べられたことはなく、実際、現代にいたるまでの健康指南書は口をそろえて、焼きあがって1日おかなければパンを食べてはいけないと述べ…
監修:燻製 道士 燻製の本です。オールカラー。全てのレシピにカラー写真が付いており、ページをめくるごとに、すっかり燻製の世界にいぶされていきます。てっきり専用の機器が必要だと思っていたのですが、中華鍋でもアルミホイルを敷けばある程度のものは…
監修:飲食店日本酒提供者協会 日本酒の本。分類や醸造方法などの基本知識、選び方、燗のつけ方、酒器の選び方、といったことが載っていて、あとは3人の識者によるおススメの日本酒の紹介が合計60本。オールカラーで印刷の質は良い。各銘柄の紹介欄も丁寧に…
著:クラリッサ ハイマン、訳:大間知 知子 最近の研究によると、オレンジの原産地は、中国南西部の雲南省とその周辺のインド、ビルマ、中国南部らしい。オレンジの歴史について書かれた本。西洋の話が中心だが、起源のような古い話については東洋や柑橘類一…
著:嶋谷 幸雄、著:輿水 精一 近年、世界のウイスキーの賞において、日本のウイスキーが最高賞を受賞することが増えているという。そんな日本のウイスキーの歴史と製造法を、サントリーの元蒸留所工場長と「響12年」などを生んだブレンダーの2人が解説した…
著:中島 春紫 「発酵と腐敗を区別するのは科学ではなく、文化である」(小泉武夫)という。食品を保存し、うまみを引き出し、消化吸収と栄養価を向上させる。発酵という言葉の定義はあいまいで、細菌による発酵をともなわない紅茶の発酵も発酵とされるが、…
著:清水 美穂子 今や、この国には、おいしいパン屋さんがたくさんある。おいしいパン屋さんを紹介したガイドも珍しくない。この本もそのような本であるが、単なる紹介本というより、エッセイ風の感じが前面に出ている。紹介されている店は、以下の通り。 ル…
著:嶋谷 幸雄、 輿水 精一 近年、世界のウイスキーの賞において、日本のウイスキーが最高賞を受賞することが増えているという。そんな日本のウイスキーの歴史と製造法を、サントリーの元蒸留所工場長と「響12年」などを生んだブレンダーの2人が解説した本…
著:是友 麻希 野菜を冷凍室で凍らせて利用するレシピを紹介している本。著者によると、野菜は凍らせることで水分が抜けやすくなり、それによってうま味が凝縮したり、調理時間が短くなったり、うま味を吸い込みやすくなるのだという。もちろん、冷凍するこ…
著:カオリ・オコナー、翻訳:大久保 庸子 パイナップルは世界的にバナナに次いで最も食されている熱帯果実である。そのままで、あるいは缶詰やジュースやカクテルとして、いろいろな料理に添えるものとして、利用されている。 西洋人がこの果物と出会ったの…
著:アネット モルドヴァ、監修:丸山 健太郎 コーヒーの本。オールカラーで図解や写真が豊富。イギリスのものを翻訳して出版されている。日本で企画されたコーヒーについての本は、豆の種類や扱い方、主要産地、淹れ方、器具やカップ、お店紹介というような…
著:世界文化社 紅茶の本。少し小さめの新書サイズ。オールカラーで写真が豊富。農園や加工現場、様々な種類の紅茶の紹介が行われている。紅茶の味を決めるのは、気候条件、環境、土壌、季節、摘み取り方、萎凋、そして発酵。春の新茶はグルナッシュと呼ばれ…
著:マルク・ミロン、訳:竹田 円 「人間が創造したあらゆる飲みものの中で、ワインには、私たちの生活に喜びをもたらす別格な力がある。ワインは、儀式のための酒であり、悲しみ、憂いに暮れているときの慰めであり、生きていることの幸せを感じさせてくれ…
監修:遠藤 誠 ワインの本です。主な特徴としては、4点挙げることができます。まず第一に、270ページでオールカラー。印刷がよく、写真や地図が多く含まれています。ページ数と印刷の質を考慮すると、コストパフォーマンスは悪くないです。第二に、ワインは…