著:清水 美穂子
今や、この国には、おいしいパン屋さんがたくさんある。おいしいパン屋さんを紹介したガイドも珍しくない。この本もそのような本であるが、単なる紹介本というより、エッセイ風の感じが前面に出ている。紹介されている店は、以下の通り。
- ル・プチメック 今出川店 (京都・今出川)
- ル・プチメック オマケ (京都・四条烏丸)
- レフェクトワール (東京・神宮前)
- ブーランジェリー パティスリー ブラッスリー ヴィロン (東京・渋谷/丸の内)
- みんなのぱんや (東京・丸の内)
- セントル ザ・ベーカリー (東京・銀座)
- シニフィアン シニフィエ(東京・下馬)
- ベッカライ ビオブロート (兵庫・芦屋)
- ダンディゾン (東京・吉祥寺)
- 365日 (東京・代々木八幡)
- チクテ ベーカリー (東京・八王子)
- ソイル バイ ホウトーベーカリー (神奈川・横須賀)
- パン・デ・フィロゾフ (東京・神楽坂)
- ブーランジュリー コメット (東京・麻布十番)
- ブラフ ベーカリー 日本大通り店 (神奈川・横浜)
- ブレッド&サーカス (神奈川・湯河原)
- ル・シュクレクール (大阪・北新地)
- パン焼き小屋 ツオップ (千葉・松戸)
- たま木亭 (京都・黄檗)
- ブーランジェリー スドウ (東京・松陰神社前)
数はそれほど多いわけではないが、思いのこもった文章でつづられている。写真も多く掲載されているが、ごちゃごちゃとしたものではなく、背景を省略したり、ディスプレー部分のクローズアップといった簡素なものが多い。
パン屋ガイドとしては十分だとは思えないが、パン屋の好きな人のエッセイを楽しみたい、共感したい、という人には悪くないのではないかと思われる。
単行本、144ページ、実業之日本社、2017/12/20