密林の図書室

人生は短く、経験からのみ得られることは限られます。読書から多くのことを学び、アウトプット化も本との対話の一部として大切なものだと考えてきたので、このブログを立ち上げて日々読んできた本の備忘録として活用しています。

「埼玉県民にはそこらへんの草でも食わしておけ」。こ、これを映画にするのか?「このマンガがすごい! comics 翔んで埼玉 」

著:魔夜 峰央

 

 地味に話題になっていたので2016年に読みました。もともとは1980年代に描かれたマンガです。もう、思いっきり埼玉をもてあそんでいます。

 

 ところがこの本、茨城県はもっとひどいことにされています。この本の主役は埼玉ではなく茨城かも、と思うくらいです。埼玉県民の隠しきれない劣等感と、「ま、でも茨城よりましだけどね」という、慰めにもならない屈折した意識がよく出ています。

 

 作者は「パタリロ」で有名な魔夜峰央。ストーリーは、ハチャメチャです。まあ、それはいいのですが、消化不良だったのが、物語が尻切れとんぼであること。あとがきを読むと、どうやらこのころに所沢から横浜に引っ越して、あとが描けなくなってしまったとか。

 そういうこともあり、どうしてくれる、この中途半端感!(笑)と思いました。尚、本書にはもう一本、別な話が載っています。

 

 しかし、これを映画にするとは。しかも、実写。一体、どんな話しになるんでしょうね。ちょっと気になります。

 

単行本、192ページ、宝島社、2015/12/24

このマンガがすごい! comics 翔んで埼玉 (Konomanga ga Sugoi!COMICS)

このマンガがすごい! comics 翔んで埼玉 (Konomanga ga Sugoi!COMICS)

  • 作者: 魔夜峰央
  • 出版社/メーカー: 宝島社
  • 発売日: 2015/12/24
  • メディア: 単行本
 

 

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