編集:小松健一 、新藤健一、監修:反核・写真運動、監修:反核・写真運動
1945年(昭和20年)8月9日。長崎に原爆が投下された。本書はその後の様子を撮影した写真を集めたものである。爆裂15分後に地上から撮影された原爆雲をはじめ、8月から10月に撮影された写真の数々が収められている。
特に8月中に撮影されたものについては、焼死体やひどいやけどを負った人々の姿を映したカット、負傷した弟を背負ったまま縁者を探して歩く子供の写真などがあり、枚数は予想したほど多くはなかったが、原爆投下直後であるだけに、非常に生々しい。
一方、9月から10月にかけて撮影されたものは、街や建物の被害状況を撮影したものが多い。
巻末には、爆心地に赴いて写真を撮ったカメラマン2人のインタビュー証言や、解説がある。また、解説は日本語だけでなく英文でも書かれている。日本人のみならず、人類の記憶として長く教訓としてとどめるべき記録である。
単行本、256ページ、勉誠出版、2015/8/6
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