密林の図書室

人生は短く、経験からのみ得られることは限られます。読書から多くのことを学び、アウトプット化も本との対話の一部として大切なものだと考えてきたので、このブログを立ち上げて日々読んできた本の備忘録として活用しています。

億万長者をめざすバフェットの銘柄選択術

著:メアリー・バフェット、著:デビッド・クラーク、訳:井手 正介、訳:中熊 靖和 「バフェットの投資は悪材料で売る一般投資家や投信のマネージャの裏をかく戦法だ。そのためには狙った企業の営む事業が健全であるだけでは十分ではない。高収益をあげる能…

1992年に登場してから読み続けられている名著。「ゾウの時間 ネズミの時間―サイズの生物学」 (中公新書)

著:本川 達雄 ネズミであろうとゾウであろうと、哺乳類の一生の心臓の拍動数は約20億回。呼吸する回数では約5億回。動物の種類は関係ない。こういったような、生き物のサイズと特徴の関係を説明した本。 肉食獣は草食獣の10倍の行動半径を持つ。一方、草食…

古代史散策ガイド 巨大古墳の歩き方

監修:大塚 初重 日本には20万とも25万ともいわれる古墳があるそうだが、百舌鳥・古市古墳群をはじめとした日本の代表的な古墳とその歴史について一般向けに解説した本。143ページ中110ページまでがカラー印刷。 古墳とはどういうもので、どのような種類があ…

海外で研究者になる-就活と仕事事情

著:増田 直紀 海外の大学で研究室のボス職(PI: Principal Investigator)になる方法と、その実際について書かれた本。 イギリスの大学で研究職を得て、さらにアメリカの大学に移ることになったという著者の経験が元になっている。加えて、世界各国でPIの職…

哲学者カントの知見。「永遠平和のために」

著:イマヌエル・カント、訳:池内 紀 「隣り合った人々が平和に暮らしているのは、人間にとってじつは『自然な状態』ではない。戦争状態、つまり敵意がむき出しというのではないが、いつも敵意で脅かされているのが『自然な状態』である。だからこそ平和状…

朝鮮人特攻隊―「日本人」として死んだ英霊たち

著:Bae Yeonhong 「太平洋戦争後に独立する祖国など想像もできなかった時代の雰囲気を、現在の歴史の価値観で否定することはできない。変わらない歴史をドラマのように変えたところで、そこから生まれるものは何もない」。 これはもっと読まれてもよい本な…

韓国のみならず、視野を大陸まで広げることで当時の日本への理解にも役立つ。「韓国併合への道 完全版」

著:呉 善花 本書は、李朝末期の朝鮮の歴史をまとめたものである。日韓併合はその終着駅である。この頃の朝鮮半島の歴史を扱った本、特に韓国人が書いたものは歴史に関しての複雑な感情が絡んで情緒的な解釈が目立つものもあるのだが、本書は比較的冷静に書…

毒があるのになぜ食べられるのか

著:船山 信次 主に食べ物に含まれる主に有機化合物の毒について紹介した本。天然のものが多いが、化学物質についても一部にある。 また、腐敗などによって生じるものや、病原菌、ウィルスについても解説している。科学的に実証されている薬との組み合わせに…

これが物理学だ! マサチューセッツ工科大学「感動」講義

著:ウォルター ルーウィン、訳:東江 一紀 「わたしの目標は、学生たちに物理学を好きにさせることと、物理の世界を違った角度から見せることであり、これは生涯変わらない!教えるものが地平を広げてやれば、学生たちは今まで絶対にしなかったような質問を…

知られざる皇室外交

著:西川 恵 「訪日した外国の首脳が日本を理解するとき、皇室を通して日本人や日本という国の像 を自分の内に結ぶことを、私たち日本人はもっと知っていい。とくに体制の変転で中断 したり、再興した欧州の王室と異なり、皇室は世界でも稀有の長い伝統を持…

学校では教えない! お金を増やす授業

著:佐々木裕平 蓄財の本。子供でも分かる説明を心がけて書かれてあることが特徴である。ただ、内容的には、大人が読んでも差し支えない。 お金を増やし、増やしながら使う。まずは、家計を黒字化する。お金を使ったら書くようにして「見える化」する。そし…

パーセント「%」が分からない大学生 日本の数学教育の致命的欠陥 (光文社新書)

著:芳沢光雄 この本はタイトルからのイメージとは少し違った。日本の数学教育の問題点について述べた本であることはすぐわかるが、点数的な学力そのものについて焦点を当てて問題視しているわけではないからだ。 この本が指摘している「日本の数学教育の致…

絶対に挫折しないiPhoneアプリ開発「超」入門 第7版 【Xcode 10 & iOS 12】 完全対応

IT

著:高橋 京介 読みながら、「もっとも売れているiOSプログラミング解説書」というのはウソではないな、と思った。iPhone向けアプリ開発者向けの入門書。これが第7版だという。Xcode10とiOS12に対応。 オールカラー。画面や図解が豊富。丁寧に、ステップを踏…

行為の限界、意志の限界、存在の限界。「感性の限界――不合理性・不自由性・不条理性 」(講談社現代新書)

著:高橋 昌一郎 扱われているのは、行為の限界、意志の限界、そして存在の限界。「理性の限界」(2008年)と「知性の限界」(2010年)に続く第三弾。不合理性・不自由性・不条理性を、「感性の限界」としてまとめた本である。 続編であることをそれほど気に…

そのツイート炎上します! 100万回の殺害予告を受けた弁護士が教える危機管理

著:唐澤貴洋 インターネット上での炎上について書かれた本。著者は自身も炎上して殺害予告を受けた経験をもつ弁護士。過去の炎上事件や、実際に炎上した経験のある人たちとの対談も載っている。 炎上の原因は様々である。殺人犯に仕立て上げられたスマイリ…