密林の図書室

人生は短く、経験からのみ得られることは限られます。読書から多くのことを学び、アウトプット化も本との対話の一部として大切なものだと考えてきたので、このブログを立ち上げて日々読んできた本の備忘録として活用しています。

夜行列車よ永遠に 人気ブルートレインから記憶に残る名列車まで

著:「旅と鉄道」編集部 かつて日本の鉄路で人気を誇っていたブルートレインをはじめとする夜行列車の本。オールカラーで写真が豊富。 「トワイライトエクスプレス」「日本海」「あけぼの」「サンライズ出雲」「サンライズ瀬戸」「北斗星」は、詳しい乗車レ…

痛みはうつぶせで治しなさい: 腰痛、ひざ痛、肩こりのない長持ちするからだをつくるには

著:舟波 真一、著:山岸 茂則 いろいろ書いてあるが、要は、1日に2回、以下のように腰をゆらゆら動かすようにすると良い、と説いている本である。 1.枕をかかえてうつぶせになる2.うつぶせになったまま足を少し開いて楽にする3.骨盤を中心に、金魚に…

武満徹 自らを語る

著:武満徹、安芸光男 作曲家の武満徹氏が60歳になる直前に行われたインタビュー。元々雑誌向けに行われた企画だが、そこには一部しか掲載されなかった。そしてその19年後にテープに録音された全編が遺族の許可を得てこのような形ではじめて紹介されることに…

アクティブラーニング 学校教育の理想と現実

著:小針 誠 学校で導入が進んでいる「アクティブラーニング」について、日本の教育の歴史を振り返りながら著者の見解を述べた本。2017年3月に改訂・告示された学習指導要領でも、「主体的・対話的で深い学び」という言葉に置き換えられて、アクティブラーニ…

日本のお吸い物や味噌汁も、スープの一種として紹介されています。『スープの歴史 (「食」の図書館)』

著:ジャネット クラークソン、訳:富永 佐知子 「西洋では、両手つきの小さなデミタスカップ入りブイヨン以外、スープは『飲む』ものではなく、スプーンで『食べる』ものだ。一方、東洋では、スープの具を箸で食べたあと、器に直接口をつけて汁を飲むのが正…

ビジネスで機械学習(AI)をやるなら知っておいた方がいいプロジェクトやソフトウェア工学面でのノウハウ。『仕事ではじめる機械学習』

著:有賀 康顕、中山 心太、西林 孝 機械学習の本は今やたくさん出ているが、この本はちょっと毛色が違う。機械学習のアルゴリズムや理論の解説もあるが、むしろ、機械学習のプロジェクトを進めるときには、どのようなことに注意すべきかについて中心に書か…

多くのエピソードとともに、フランス人の本質をユーモラスに説く。「新装版 フランス人 この奇妙な人たち 」

著:ポリー・プラット、訳:桜内篤子 読んでいる途中で、何度か吹き出しそうになった。フランスにやって来た外国人が不愉快にさせられた山のような体験談とエピソードに基づき、ユーモラスかつ具体的に書かれている。 元々英語圏向けに書かれた本だが、著者…

東京駅100周年東京駅100見聞録

著:佐々木 直樹 東京駅に魅せられ、東京駅フォトグラファーを自認する著者が、東京駅についての100のポイントを語った本。111ページしかないが、写真が多く掲載されており、オールカラー。建物としてスポットが当たっているのは歴史的建造物である丸の内側…

目指すは「ウィン・ウィン」。もっとも重要な三大要素とされているのは、「情報」「時間」「力」。『FBIアカデミーで教える心理交渉術 』

著:ハーブ・コーエン、川勝 久 交渉術の本である。1980年にアメリカで出版され160万部売れたという"You Can Negotiate Anything"の邦訳版。1981年と2008年に邦訳版が出ており、これは2015年1月に刊行された文庫版のレビューとなる。 著者はハーバード大学や…

図解「PERって何?」という人のための投資指標の教科書

著:小宮 一慶 「私は現在、10ほどの企業の株を所有しています。購入したのはすべてリーマン・ショック後ですが、まだ売った株はありません。株式投資というものは、自分がこれだと思う企業の成長や社会の発展に合わせて自分の財産をふやしていくものだと考…

富士山大噴火が迫っている! ‾最新科学が明かす噴火シナリオと災害規模‾ (知りたい!サイエンス)

著:小山 真人 富士山は活火山である。そして、著者によると、今の富士山の状態は、寝ている人がちょうど「寝返りをうった状態」ということだ。 日本をよく知らない外国人であっても、Mt. Fuji はたいてい知っている。日本人にとっては桜と並んで日本を象徴…

日本の伝統色を愉しむ ―季節の彩りを暮らしに―

監修:長澤陽子、イラスト:エヴァーソン朋子 桜色(さくらいろ)、水色(みずいろ)、紅藤色(べにふじいろ)、菖蒲色(あやめいろ)、鶯色(うぐいすいろ)、東雲色(しののめいろ)、茜色(あかねいろ)、朱鷺色(ときいろ)、夏虫色(なつむしいろ)、今…

ブロックチェーン技術の未解決問題

著:松尾真一郎、楠正憲、崎村夏彦、佐古和恵、佐藤雅史、林達也、古川諒、宮澤慎一 ビットコインやイーサリウムを中心に、ブロックチェーン技術が抱える問題について、複数の識者が解説及び意見を書いたもの。 執筆者が複数に分かれており、細切れで、書き…

社会派小説家池井戸潤が直木賞を受賞した見事な長編小説。『下町ロケット 』

著:池井戸 潤 「半沢直樹」で一気にブレイクした池井戸潤が、 第145回直木賞を受賞した作品。 その後、TBSのドラマとしてもヒットした。物語開始早々、いきなりの試練連発。 町工場の中小企業を襲う、取引打ち切りに、特許訴訟。 しかし、これらはロケット…

ビッグデータやAI(機械学習)時代に決定的に重要なデータの前処理。「前処理大全 データ分析のためのSQL/R/Python実践テクニック」

IT

本橋 智光 (著) ビッグデータは様々なデータをためる仕組みであり、機械学習はデータで学習させる。統計的な手法を駆使して分析を行うデータサイエンティストも引っ張りだこだ。それらに共通することはデータである。しかし、データを高い利便性で利用しよう…