密林の図書室

人生は短く、経験からのみ得られることは限られます。読書から多くのことを学び、アウトプット化も本との対話の一部として大切なものだと考えてきたので、このブログを立ち上げて日々読んできた本の備忘録として活用しています。

新型コロナによって対応が急務になったリモートワークの時代。「テレワーク大全」

編集:日経BP 総合研究所 イノベーションICTラボ

 

新型コロナの蔓延によって、テレワークは突如、当たり前のものになってきている。本書は、テレワークの導入について、メリット、考慮点、どのようなツールがあるか、就業規則の在り方、コミュニケーション上の工夫、椅子や机、ストレッチや体調管理、セキュリティ上の留意点、さらには国や自治体の補助金制度まで幅広く扱った本である。

 

日清食品、塩野義製薬、アフラック生命保険など、実際の導入企業の事例がいくつも載っているのも特徴である。この辺は日経グループの知名度と取材力がものをいっている。机の上に本日テレワークと書かれたものを置くというような例は賞賛されているが実際はとてもアナログな気はする。そういうものも含めて興味深い。

 

技術的には、Teams、Zoom、Slackなどの当たり前のものが紹介されているだけで大した内容ではないが、網羅性が広い。ポイントは適時表としてうまくまとめられている。

 

単行本、288ページ、日経BP、2020/6/4

 

テレワーク大全

テレワーク大全

  • 発売日: 2020/06/04
  • メディア: Kindle版