著:豊嶋操
外国人向けの観光通訳をしている著者が、自ら外国人に日本を案内してきた経験から喜ばれる日本のお土産を選んで紹介した本。
底に富士山が見えるグラス、江戸切子のグラス、箸、扇子、うちわ、着物帯、和紙や千代紙の小物、手ぬぐい、日本酒、こけし、いちごミルクキャンディ、けん玉、といったものが並んでいる。近年は、日本のウィスキーも人気だそうだ。胡麻ドレッシング、日本は種類が多いというつけまつげ、ホッカイロや熱さまシートもある。
逆に、ようかんやせんべいは要注意なのだそうだ。北欧から日本に旅行に来た外国人のインタビューもある。
ただ、著者も書いているように、著者は北欧から来る観光客をメインにしている。訪日外国人は、中国、東南アジア、オーストラリアなどからの方がたくさん来ていることを考えると、ターゲットが狭い。他の地域から来る観光客を得意とする観光通訳と組むとかして、もう少し幅広い訪日外国人の層を拾えていたらよかったのではないかと思う。
単行本、120ページ、アノニマ・スタジオ、2018/5/8