著:ルーク・ウィリアムス、翻訳:福田 篤人
破壊的思考によってざん新なアイディアを生み出し、デザイン分野を中心にソリューションの創造につなげてゆく手法について解説した本。破壊的思考は、以下の「常識を破る5つのステップ」に通じて進行してゆくと説いている。
1.破壊的仮説を立てる
2.マーケットに眠る破壊的チャンスを見つける
3.破壊的アイディアをいくつか生み出す
4.アイディアを単一の破壊的ソリューションに仕上げる
5.破壊的売込み(プレゼン)を行い、社内、社外のステークホルダーから投資や賛同を得る
製品や取引や価格の常識を疑う。逆転できるものは何か、否定できるものは何か、スケールをアップもしくはダウンさせるにはどうすればいいか。観察し、見つけ、予想もしなかったことに「なぜ?」と問う。仮説、洞察、チャンス。そして、チャンスをアイディアに変える。すき間について考え、無理やりつながりを作ってみる、断片を混ぜ合わせてみる、利点を混ぜ合わせてみる。
生まれたアイディアを明文化してみる。名前をつけ、メッセージで説明してみる。ラベルをつけ、そのユーザ、利点、方法について考える。そして、視覚化し、差別化してみる。
破壊的ソリューションを仕上げる。メモリーマッピング、個人によるランク付け、グループによるランク付け、改善、自由討論。ストーリーボードを上手く使い、基本的な形を考え、簡易モデルを試行錯誤し、撮影する。プレゼンも重要だ。共感を呼び、緊張を生み、信頼を得る。
ポイントや流れがわかりやすくまとめられている。破壊的イノベーションをデザイン分野に持ち込んだという感じであるが、考え方自体はデザイン分野以外にも共通するものがあるように思われた。
単行本、256ページ、英治出版、2014/11/5
デザインコンサルタントの仕事術 [ ルーク・ウィリアムス ]
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