著:岸 啓介
ビジネスマン向けに、プレゼン用の資料作りの基本について解説した本。この本自体も、とても見やすく、わかりやすく構成されている。本書で伝えている主要なポイントは以下の7つになる。
- メッセージを考える
- 相手のメリットを考える
- ストーリー構成を考える
- 目次を作る
- 必要なデータを集める
- スライドを作成する
- 完成後に見直す
さらに、個別のポイントとして、構成やまとめ方やレイアウトやデザインに関して、いかのようなことが書かれている。
- 伝わる資料は「相手ファースト」。相手の伝わるメリットを提示する。
- 構成は、「目次・本編・まとめ」の3パートでばっちり。
- 提案は、「課題・解決法・結論」のワンセット。
- ストーリーが感じられる構成とし、裏付け資料を加えて説得力を出し、レイアウトを見やすく工夫する。
- 単色のアイコンでイメージを簡潔に。
- スライドは程よい情報量にする。
- スライドのタイトルも重要。
- ごちゃごちゃさせないためには、「減らして」「メリハリ」をつける。
- 目視でもオブジェクトが揃う。スマートガイドは必ず「オン」。
- 資料全体のメッセージ⇔各スライドの要点の結びつきをチェック。
- 読み手を迷わせないスライドタイトルをつける。
ビジネスの提案書や資料を想定して書かれている。なので、どのように提案する相手のビジネスが素晴らしくなるかを示すこと、製品紹介に終始せずに相手に寄り添う提案にすること、そのためにはどのような資料にすればいいのか、という視点で書かれている。
奇抜なことは特になく、具体的で、理解しやすく、わかりやすく、納得感がある。
単行本、184ページ、インプレス、2017/3/3