密林の図書室

人生は短く、経験からのみ得られることは限られます。読書から多くのことを学び、アウトプット化も本との対話の一部として大切なものだと考えてきたので、このブログを立ち上げて日々読んできた本の備忘録として活用しています。

TECHビジネス大全 (日経BPムック)

編集:日経 xTECH フードTech、ファッションTech、リテールTech、FinTech、物流Tech、生産Tech、農業Tech、畜産Tech、水産Tech、インフラ・建設Tech、教育Tech、インシュアTech、医療Tech、スポーツTech、交通Tech。こういった、なんとかTechの事例をたくさん…

これからの「正義」の話をしよう

著:マイケル・サンデル、訳:鬼澤 忍 「正義と不正義、平等と不平等、個人の権利と公共の利益が対立する領域で、進むべき道を見つけ出すにはどうすればいいのだろうか。この本はその問いに答えようとするものである」。 著者は、政治哲学を専門としており、…

鉄の棺―最後の日本潜水艦

著:齋藤 寛 「魚雷という奴は、普通の人は、ボタンを押せばどんどん簡単に飛び出していくもんだと思っているんですからね。...魚雷は精密兵器なんですよ。ちょっとでも狂っていれば駄目なんです。あいつを手掛けていると生き物って感じですね」。 ノンフィ…

図解入門よくわかる 最新PMBOK第6版の基本

IT

著:鈴木安而 プロジェクト管理の標準である「PMBOKガイド第6版」の翻訳版を手掛けたリーダがPMBOKについて解説した本である。 索引も入れると480ページもあり、かなりぶ厚い。ただ、図表を交えながら体系的によく整理されており、読みやすくまとめられてい…

ザ・ゴール コミック版

著:エリヤフ・ゴールドラット、ジェフ・コックス、監修:岸良 裕司、絵:蒼田 山 ベストセラーになった「ザ・ゴール」で説明されている、全体最適のマネージメントを行う制約理論(TOC:Theory of Constraint)をマンガにしたもの。 3ヶ月以内に改善できな…

Uberなどの投資で成功を収めたエンジェル投資家が赤裸々に語る。「エンジェル投資家 リスクを大胆に取り巨額のリターンを得る人は何を見抜くのか」

著:ジェイソン・カラカニス、訳:滑川 海彦、高橋 信夫 「10億ドルの会社を選ぶのではない。10億ドルの創業者を選ぶのだ」。 「誰も実現性を信じなかったプロジェクトに対して小切手を書くのがエンジェル投資家としての私の仕事だ。これ以上スリルのあるギ…

コピーキャット―模倣者こそがイノベーションを起こす

著:オーデッド・シェンカー、訳:井上 達彦、遠藤 真美 イノベーションを称揚する本はたくさんある。そこで取り上げられている事例の多くは、ユニークなビジネスモデルや、尖った発想と技術である。しかし、本書はそれらの本とは異なり、あえて模倣に焦点を…

億万長者をめざすバフェットの銘柄選択術

著:メアリー・バフェット、著:デビッド・クラーク、訳:井手 正介、訳:中熊 靖和 「バフェットの投資は悪材料で売る一般投資家や投信のマネージャの裏をかく戦法だ。そのためには狙った企業の営む事業が健全であるだけでは十分ではない。高収益をあげる能…

1992年に登場してから読み続けられている名著。「ゾウの時間 ネズミの時間―サイズの生物学」 (中公新書)

著:本川 達雄 ネズミであろうとゾウであろうと、哺乳類の一生の心臓の拍動数は約20億回。呼吸する回数では約5億回。動物の種類は関係ない。こういったような、生き物のサイズと特徴の関係を説明した本。 肉食獣は草食獣の10倍の行動半径を持つ。一方、草食…

古代史散策ガイド 巨大古墳の歩き方

監修:大塚 初重 日本には20万とも25万ともいわれる古墳があるそうだが、百舌鳥・古市古墳群をはじめとした日本の代表的な古墳とその歴史について一般向けに解説した本。143ページ中110ページまでがカラー印刷。 古墳とはどういうもので、どのような種類があ…

海外で研究者になる-就活と仕事事情

著:増田 直紀 海外の大学で研究室のボス職(PI: Principal Investigator)になる方法と、その実際について書かれた本。 イギリスの大学で研究職を得て、さらにアメリカの大学に移ることになったという著者の経験が元になっている。加えて、世界各国でPIの職…

哲学者カントの知見。「永遠平和のために」

著:イマヌエル・カント、訳:池内 紀 「隣り合った人々が平和に暮らしているのは、人間にとってじつは『自然な状態』ではない。戦争状態、つまり敵意がむき出しというのではないが、いつも敵意で脅かされているのが『自然な状態』である。だからこそ平和状…

朝鮮人特攻隊―「日本人」として死んだ英霊たち

著:Bae Yeonhong 「太平洋戦争後に独立する祖国など想像もできなかった時代の雰囲気を、現在の歴史の価値観で否定することはできない。変わらない歴史をドラマのように変えたところで、そこから生まれるものは何もない」。 これはもっと読まれてもよい本な…

韓国のみならず、視野を大陸まで広げることで当時の日本への理解にも役立つ。「韓国併合への道 完全版」

著:呉 善花 本書は、李朝末期の朝鮮の歴史をまとめたものである。日韓併合はその終着駅である。この頃の朝鮮半島の歴史を扱った本、特に韓国人が書いたものは歴史に関しての複雑な感情が絡んで情緒的な解釈が目立つものもあるのだが、本書は比較的冷静に書…

毒があるのになぜ食べられるのか

著:船山 信次 主に食べ物に含まれる主に有機化合物の毒について紹介した本。天然のものが多いが、化学物質についても一部にある。 また、腐敗などによって生じるものや、病原菌、ウィルスについても解説している。科学的に実証されている薬との組み合わせに…