著:竹島 慎一郎
「『1枚企画書』で一番売れてる本!ブームはここから始まった!」という帯に惹かれて手に取った。確かに、よくまとまっている。初版は2006年と古いが、類書数冊と見比べてみた限り、今でも特に遜色はない。
「理論」と「展開」を1枚の紙面に「構図化」して、ビジュアル性を伴った企画書としてまとめ上げるコツについて書かれている。いくつかのパターンに分けて、数多くの例に触れることで視覚的にその手法を学べることが特徴となっている。
本書のもうひとつの特色として、掲載されているテンプレートを出版社のWEBサイトからダウンロードして利用できることが挙げられる。ユーザ登録が不要で、便利である。ただ、ダウンロードの対象が1テンプレート(つまり1枚)ごとに1ファイルづつと細かく分かれており、まとめて手元に置いておきたいという人にはちょっと不便である。また、なぜか色が付いていないカラのテンプレートになっている。まあ、どうせそのまま使うわけではないのでそれでもいいといえばそうなのだが、やはり本に掲載されてるままの状態のテンプレートの方がよかったように思う。
単行本、224ページ、アスキー、2006/5/17