密林の図書室

人生は短く、経験からのみ得られることは限られます。読書から多くのことを学び、アウトプット化も本との対話の一部として大切なものだと考えてきたので、このブログを立ち上げて日々読んできた本の備忘録として活用しています。

2018-09-24から1日間の記事一覧

科学の困ったウラ事情 (岩波科学ライブラリー)

著:有田 正規 科学研究分野の問題点と著者の考える方策を書いた本。雑誌の連載を一冊にまとめたもの。著者は生命情報科学を専門とする理学博士。主に生命科学の分野をテーマにした本だが、嘆きを交えた半分エッセイのような感じで書かれており、特に前提知…

雪の結晶は、似ているものはあっても、全く同じ形と大きさのものは2つと無い。「雪の結晶: 小さな神秘の世界」

著:ケン・リブレクト、訳:矢野 真千子 雪の結晶は、似ているものはあっても、全く同じ形と大きさのものは2つと無いという。実際、星形ひとつとっても、成長の分かれ道になるポイントは100くらいあるからその組み合わせは膨大な数になる。六角形、針形、矢…

日本の醜さについて 都市とエゴイズム

著:井上 章一 ヨーロッパの整然とした街並みと比べ、日本の街並みが雑然としていることを取り上げ、それをもって日本人は和を持って貴しとなすというは正しくなく、無秩序とエゴの国だとしている本。この著者は、かつて「京都ぎらい」という本がヒットして…

知の巨人 ドラッカー自伝

著:ピーター F ドラッカー、著:牧野 洋 日本経済新聞の「私の履歴書」で連載された内容を元に、そこに記載できなかったことや追加で取材したことを加えて一冊にまとめた本。 ウィーンに生れ、フロイトなど父の知り合いである多くの著名人に会う。ドイツで…

日本人が行けない「日本領土」 北方領土・竹島・尖閣諸島・南鳥島・沖ノ鳥島上陸記

著:山本 皓一 北方領土・竹島・尖閣諸島・南鳥島・沖ノ鳥島について取材を行った記録を一冊にまとめてある。 予想したほど多くはないが著者が撮影した写真もあるし、それぞれの現状や歴史の説明、安倍晋三や鈴木宗男などとの対談記録も載っている。 例えば…