密林の図書室

日々読んでいる本の読書の備忘録を兼ねたブックレビューのブログです。英語教材も含まれます。日々、様々な本を読んでいます。読みっぱなしにするのではなく、アウトプット化することも本との対話の一部と考えており、このBlogを立ち上げました。人生は短く、経験からのみ得られることは限られます。読書を通じて多くのことを学び、それは自分にとって目に見えない財産になっています。 尚、過去に別名でAmazonのレビュー欄に掲載しているものもあります。未掲載のものは「Amazonレビュー欄未掲載」のカテゴリーを参照ください。

完全版 社会人大学人見知り学部 卒業見込

著: 若林 正恭

 

 お笑いコンビ「オードリー」の突っ込み役(元は逆だったらしい)をしている人が雑誌に連載したエッセイを一冊にまとめた本。結果的に、数年がかりで書かれたものになっているので、後半の方では著者自身が自分が過去に書いた文章にツッコミを入れているという展開も生じている。

 本書のタイトルが示すように、人見知りとか自意識といったことが中心を占めているものが多い。文章は細かい言葉の使い方や表現をかなり選んだ形跡が感じられる上、各所でオチを入れてある。よって、爆笑というほどではないものの、時々、ふっと笑えてしまうようなものになっている。数はそれほど多くはないものの、印象的なエピソードが入っているし、相方の春日の対照的なところも面白い。

 それにしても、本書に出て来るT君は今頃どうしているのだろうか。ここに書かれている通りなら、結構すごい才能だ。このまま表舞台から消えるのはあまりにも惜しいような気がするのだが。

 

文庫、356ページ、KADOKAWA、2015/12/25