密林の図書室

人生は短く、経験からのみ得られることは限られます。読書から多くのことを学び、アウトプット化も本との対話の一部として大切なものだと考えてきたので、このブログを立ち上げて日々読んできた本の備忘録として活用しています。

イメージを多用し、わかりやすく、とてもよく考えられた英文法書。『一億人の英文法 ――すべての日本人に贈る「話すため」の英文法』

著:大西 泰斗

 

 素晴らしい英文法書である。社会人、学生問わず、高校生以上で英語を学習している多くの人におススメできる内容ではないかと思う。まず、わかりやすい。そして、イメージの効果を多用している。何より、なぜそうなのか、という納得感や、なるほど感がある。その点で、効率重視で文法規則を羅列しているだけの本とは一線を画している。だから、読んでいて面白い。もしかしたら、英語の文法書の中ではもっとも眠くならずに読めるもののひとつかもしれない。

 著者は、NHKの「ハートで感じる英文法」シリーズで人気をとった大学教授。あれもなかなか良かったが、こちらは総合文法書で網羅性も広い。学生向け参考書という価格帯になっていて、カラー刷りで670ページ以上もあることを考慮するとコストパフォーマンスの点でもなかなかいいように思う。

 

単行本、682ページ、ナガセ、2011/9/9

 

一億人の英文法 ――すべての日本人に贈る「話すため」の英文法(東進ブックス)

一億人の英文法 ――すべての日本人に贈る「話すため」の英文法(東進ブックス)

  • 作者: 大西泰斗,ポール・マクベイ
  • 出版社/メーカー: ナガセ
  • 発売日: 2011/09/09
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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