密林の図書室

人生は短く、経験からのみ得られることは限られます。読書から多くのことを学び、アウトプット化も本との対話の一部として大切なものだと考えてきたので、このブログを立ち上げて日々読んできた本の備忘録として活用しています。

ネイティブはこう使う!マンガでわかる時制・仮定法 [ネイティブはこう使う!]

著:デイビッド・セイン 

 

英文法の時制と過去形の解説に的を絞った本。オールカラーで、見やすく、簡単なイラストやマンガがついている。以下のような感じである。

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近い内容を、時制の違いでの意図の違いとして列挙して示している部分も多くある。以下のような感じである。

 

I’ll have used this computer for seven years next week.

来年でこのコンピュータを7年使ったことになります。

I’ll use this computer for seven years.

このパソコンを7年は使います。

I’m going to use this computer for seven years.

このパソコンを7年は使う予定にしています。

 

I was going to leave my kids at home today.

今日は子供を家においていくつもりでした。

I was thinking about leaving my kids at home today.

今日は子供を家に置いておこうと考えていました。

I thought about leaving my kids at home today.

今日は子供を家に置いておこうと考えました。

 

通常の過去の表現、現在完了形、過去完了形、仮定法。とくに、文章のニュアンスと時制表現の関係は単純な文章による文法の説明だけではわかりにくいので、このようなイラストと例文で違いをわかりやすく示そうとする方法は有効である。

 

I wanted this.                     これほしかった

I’ve wanted this.                これずっとほしかった

 

I got bored.                        退屈した

I have gotten bored.    退屈しちゃった(より意味が強い)

 

I have a baby. 私にはあかちゃんがいる。

I’m having a baby.  妊娠している。

 

Without your support, our team couldn’t have finished this project.

あなたの助力がなければ私たちのチームはこのプロジェクトを終えることができなかった。

Without your support, our team couldn’t finish this project.

あなたの助力がなければ私たちのチームはこのプロジェクトを終えることができないでしょう。

Live as if you were to die tomorrow.

Learn as if you were to live forever.

明日死ぬごとく生きよ。永遠に生きるがごとく学べ。

 

 また、過去・現在・未来をチャート化して、どの時点からどの時点までの範囲を指すということを一目でわかりやすくするということも行っている。

 

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とにかく、見やすい。要求される英語のレベルは高くはなく、中学英語がわかれば大丈夫といった感じ。目的特化型の教材であり、合致する人には学びになると思われる。

 

単行本、208ページ、西東、2015/9/18