著:百田尚樹
日本が韓国(朝鮮)に対して、謝らなければならないことを中心に書かれた本。謝罪すべきこととして、以下のようなことが取り上げられている。
- 学校を作り義務教育を導入して1943年までに4271校もの小学校を作り、朝鮮の子供の自由を奪った
- 劣等文字とされていたハングルを普及させてしまった
- 専門学校、中学校、高等女学校、師範学校、帝国大学まで作ってしまった
- はげ山に木を植え、火田民に焼畑農業を禁止して農業用地を与えたてしまった
- 総延長6000㎞の鉄道を作り、ダムを作り、橋を作り、港を作り、自然の姿を変えた
- 農村にまで電気を通して電柱をたくさん立てて景観を損なった
- 耕地面積を2倍にして近代農業や畜産を導入し、30年足らずのうちに人口を倍にしてしまった
- 農業国だったのに、短期間に工業生産が農業生産を上回るようにしてしまった
- 身分制度を廃止し、戸籍を導入した
- 伝統的で残酷な刑罰を廃止してしまった
- 長男を生んだ女性たちが誇りをもってやっていた乳出しチョゴリを止めさせた
- 日清戦争によって清国に朝鮮の主権を認めさせた
- 創姓改名によって日本名を名乗れるようにしてしまった
- 全国土地調査を行って両班たちの土地を奪って農民たちに与えた
- 日本人は朝鮮人にいろいろなことを教えたが、モラルは教えなかった、他
近年は、この本のように本来なら当たり前の日本と朝鮮についての正しい史実について説明した本が増えてきた。しかし、日本においてさえ、このようなことをきちんと理解していない人は、まだまだ少ないように思われる。ましてや、反日無罪が堂々とまかり通り、自国の歴史の美化に余念がない韓国及び北朝鮮では、歴史はフィクションと化している。
また、本書に登場する慰安婦問題については、つい先日、日韓合意を事実上踏み時にる声名を外相と大統領が行うという前代未聞のこともおきた。
本書に書かれたことには新味がなく既に他の本でも書かれてきた内容である。ただ、日本人でも実際はきちんと知らない人が圧倒的に多いという現実と、韓国人の唱える正しい歴史認識という攻撃が現代の日本にも向けられている現実を考えると、本書のような本が売れて話題になって、一人でも多くの人に読まれて本当の歴史についての理解が進むことは重要であると思われる。
尚、著者はあとがきにおいて、終戦後の朝鮮人が日本人に行った凄まじい暴力についても、機会があれば書きたいとしている。
単行本、260ページ、飛鳥新社、2017/6/15
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