著:クジラ飛行机、杉山 陽一、遠藤 俊輔
同じ著者の「実践力を身につける Pythonの教科書」が良かったのでこちらも買って学習してみた。
Python言語でscikit-learnとTensorflow及びKerasを活用し、データ予測、写真と動画の認識、文字認識、テキスト分析といった機械学習の処理を実際にどのように行えばいいか、サンプルプログラム中心に解説した本である。
画像処理用にOpenCV、日本語テキストの処理のためにMecabも利用する。Anacondaのインスト、Google Colaboratoryの使い方についても簡単に載っている。
機械学習の理論的な説明を重視した本ではなく、あくまでもプログラミングのための教則本に特化した内容である。なので、機械学習の理論自体は他の本で勉強する必要がある。サンプルプログラムは全て、専用のWebサイトからダウンロードでき、実行できる。
プログラムの説明はそれほど細かいものではないので、普通の学習者はおそらくネット上でもいろいろ追加情報を探しながら学ぶ必要があると思うが、ポイントはきちんと書かれてある。ひとつひとつ解説を読みながら、実際のサンプルプログラムを使って動きを確認しながら、理解を重ねていくことを想定して書かれてある。
画像やテキストやデータ予測といった、まさにこれが機械学習というテーマのプログラミングの基本を学べるので、とても良い本だと思う。ただ、ひとつ残念なのは、索引が無いことである。
単行本、400ページ、ソシム、2018/6/29
すぐに使える! 業務で実践できる! Pythonによる AI・機械学習・深層学習アプリのつくり方
- 作者: クジラ飛行机,杉山陽一,遠藤俊輔
- 出版社/メーカー: ソシム
- 発売日: 2018/06/29
- メディア: 単行本