密林の図書室

人生は短く、経験からのみ得られることは限られます。読書から多くのことを学び、アウトプット化も本との対話の一部として大切なものだと考えてきたので、このブログを立ち上げて日々読んできた本の備忘録として活用しています。

Python 3 エンジニア認定データ分析試験に必要な「Pythonによるあたらしいデータ分析の教科書」

著:寺田 学、辻 真吾、鈴木 たかのり、福島 真太朗

 

「Python 3 エンジニア認定データ分析試験」の教科書として指定されている本。線形代数をはじめとするデータ分析に必要な基礎的な数学の知識、PythonのNumpy, Pandas, Matplotlibの3つの機能、そして、Scikit Learnと回帰・分類・クラスタリングの初歩的な知識についてまとめられている。

 

「Python 3 エンジニア認定データ分析試験」はこの本から出題されるので、試験突破を目指す人には必須の教科書である。試験勉強のためには、この本をよく読んだ上で、無料公開されているいくつかの模擬試験を行い、実際にPythonのコマンドや簡単なサンプルプログラムをJupiter NotebookやGoogle Colaboratoryのようなもので試しながら、知識を確実にしてゆくのが適切な学習法になる。実際、試験問題は本当にこの本の範囲で出題されていたので、それで問題はないと思う。

 

機械学習の奥は広く、とても1冊の本で済むものではない。ただし、何ごとも習熟していくには段階というものがある。まずはこのレベルの知識をきちんと自分のものにすることが重要である。また、Python 3で使える実践的なレベルとするためには、本を読むだけでなくコマンドをたたいて確認することも必要になる。

 

Pythonのごく基本的な知識は習得済みであることが前提である。その上で、Numpy, Pandas, Matplotlibの使い方を覚えたいという場合には、ガイドとして適切であると思われる。

 

 翔泳社、2018/9/18, 328ページ