著:巣籠 悠輔
Deep Learningの本は今やたくさん出ているが、これは実際のプログラミングレベルの本である。特徴としては以下の通り。
・実際のプログラムコードを中心にした詳しい解説が行われている
・TensorFlowだけでなく、Kerasも対象になっている
・CNNだけでなく、RNNについても、対象になっている
・必要最小限ではあるが、最小限の関連する数学とnumpyの使い方をはじめとするPythonの基本が載っている
実践的な内容で、必要なことを淡々と書き連ねてある。無駄がなく、丁寧で、中身が濃い。プログラムのサンプルコードは本書に書かれてあるGithubから入手できる。また、コードの意味については、文章だけでなく式も交え、ポイントは一行一行丁寧に説明してある。
全体的に中身が充実していて、学習しがいがあり、なかなか良い。入門用としては少々敷居が高めに感じるが、逆にそこがこの本の優れた点であるように思う。何度も開いて勉強している。良い本である。
単行本、328ページ、マイナビ出版、2017/5/30
詳解 ディープラーニング ~TensorFlow・Kerasによる時系列データ処理~
- 作者: 巣籠悠輔
- 出版社/メーカー: マイナビ出版
- 発売日: 2017/05/30
- メディア: 単行本(ソフトカバー)