密林の図書室

人生は短く、経験からのみ得られることは限られます。読書から多くのことを学び、アウトプット化も本との対話の一部として大切なものだと考えてきたので、このブログを立ち上げて日々読んできた本の備忘録として活用しています。過去に別名でAmazonのレビュー欄に掲載したものとそちらには未掲載のものがあり、後者は「Amazonレビュー欄未掲載」タグをつけてあります。

網羅性が広く、バランスよく書かれているブロックチェーンの解説書。「図解即戦力 ブロックチェーンのしくみと開発がこれ1冊でしっかりわかる教科書」」

著:コンセンサス・ベイス株式会社

 

 ブロックチェーンの本。網羅している範囲が広いことが特徴である。このため、「知識0からでもわかりやすい!」という副題は若干無理があるかもしれないが、詳しくないけど入門レベルのことはある程度わかっているという人にとっては格好の本である。

 

 目次構成は以下のようになっており、さらにそれぞれの章の中もテーマ別に小分けになっている。そのため、必ずしも全部ベタに読む必要はない。例えば、最初の方のビットコインの仕組みなどは仮想通貨ブームのときに学んだという人は、そういうところは流し読みでも問題はない。

 

第1章 ブロックチェーンの基礎知識

第2章 ビットコインブロックチェーンの仕組み

第3章 ビットコインブロックチェーンを支えるコア技術

第4章 ブロックチェーンを支える周辺技術

第5章 スマートコントラクトとDApps

第6章 ブロックチェーンの技術的課題

第7章 ブロックチェーンの最新動向

 

 ブロックチェーンの種類と歴史と分類。コンセンサスアルゴリズム(PoW, PoS)。スマートコントラクトとDApp。Ethereum, Enterprise Ethereum, ERC20. スケーラビリティに優位性がある2018年に登場したEOS。Hyperledger Fabric/Corda。Raiden Network。Plasma。CasperとSharding。クロスチェーン。ステーブルコイン。ICOとSTO。

 

 図解については、そこまで図解中心というわけではないものの、表も含めると十分な量がある。多色刷りで見やすい。

 

 ブロックチェーンは今やいろいろなものがあり、中にはずいぶん複雑で学習コストがかかるものもある。このため、個別の技術についてはそれぞれ専門の技術サイトなどをあたるしかない。ただ、それ以前に全体的にはどうなのかということでいくと、このような本は貴重である。特定のブロックチェーンだけでなく、幅広くバランスよくまとめられているという点で、とてもよく書かれた本である。

 

単行本、288ページ、技術評論社、2019/9/2

図解即戦力 ブロックチェーンのしくみと開発がこれ1冊でしっかりわかる教科書

図解即戦力 ブロックチェーンのしくみと開発がこれ1冊でしっかりわかる教科書

  • 出版社/メーカー: 技術評論社
  • 発売日: 2019/09/02
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)