密林の図書室

人生は短く、経験からのみ得られることは限られます。読書から多くのことを学び、アウトプット化も本との対話の一部として大切なものだと考えてきたので、このブログを立ち上げて日々読んできた本の備忘録として活用しています。

起業家

著:藤田 晋 サイバーエージェントの創業者である藤田晋氏が、起業家として会社を成長させる中で経験したことや苦労、何をどのように判断し舵取りしたのかを、教訓を交えて綴った本。 ネットバブル崩壊。株を買い占めた村上ファンドによるサイバーエージェン…

感動のメカニズム 心を動かすWork&Lifeのつくり方

著:前野 隆司 感動のある人生は豊かである。モノ中心から人間中心に考え、製品やサービスを開発する際にも人を感動させられるものを開発するようにすべきという観点から、感動について語っている本。 ニーズ志向、顧客満足重視、人間中心設計、ユーザのフィ…

網羅性が広く、バランスよく書かれているブロックチェーンの解説書。「図解即戦力 ブロックチェーンのしくみと開発がこれ1冊でしっかりわかる教科書」

著:コンセンサス・ベイス株式会社 ブロックチェーンの本。網羅している範囲が広いことが特徴である。このため、「知識0からでもわかりやすい!」という副題は若干無理があるかもしれないが、詳しくないけど入門レベルのことはある程度わかっているという人…

サッカー日本代表を支えた熱いハート。闘莉王の「大和魂」

著:田中マルクス闘莉王 「肩を組み、必死に祈った。絶対に勝つんだと念じた。勝つのは僕らだと信じていた」。 引退を発表したサッカー元日本代表のディフェンダー、田中マルクス闘莉王選手が2010年に出した本。ブラジルの日系人の家庭に生まれ、いろいろな…

目標達成のために書いてみることの重要性。「非常識な成功法則【新装版】」

著:神田昌典 「新装版」といっても、だいぶ古い本である。一定の熱狂的な支持者がいる神田昌典氏の出世作。キャッチーな言葉が並び、ところどころため口で、いかにも自己啓発系。信者にとってはたまらないかもしれないが、そうでない人には率直に述べて胡散…

自らが学習機能を持った「ラーニング・オーガニゼーション」となること。「最強組織の法則」

著:ピーター・M. センゲ、訳:守部 信之 「これから本当の意味で抜きんでる組織は、あらゆるレベルのスタッフの意欲と学習能力を生かすすべを見出した組織となるだろう」 「リーダーが持つべき戦略の核心はごく単純なものだ。自分がモデルになるのである」 …

派手にお金を使う金持ちは実はごく一部。大半の億万長者は、堅実に暮らしている。「となりの億万長者」

著:トマス・J・スタンリー、著:ウィリアム・D・ダンコ、訳:斎藤 聖美 「うちの子供たちは、うちは貧乏なの?と、ときどき聞きます。ファストフード店で1ドル均一メニューの中から注文しなさいと私が言うからです」。 「私たちは倹約家です。こんなに長い…

ゆる~くて、独創的なレポートが名調子で続く。「文庫本は何冊積んだら倒れるか」

著:堀井 憲一郎 率直に書いてしまうと、どうひいき目に見ても読んでも何の役にも立たない本で、かつ、調査のための行動範囲がほとんど自分の家の中本棚周辺で済んでいるという、なんとも独創的でゆる~い調査レポートがいくつも掲載された一冊である。 「坊…

つながりをネットワークとして科学する。「私たちはどうつながっているのか―ネットワークの科学を応用する 」

著:増田 直紀 人や社会におけるつながりのネットワークについて科学的な理論に基づいて解説した本。2007年出版の本であるため、ところどころ古さを感じるが、基本的な考え方についてはむしろSNSがより生活に浸透した今の方がより説得力と重要性を持って理解…

三木谷浩史、楽天を語る。「楽天流」

著:三木谷浩史 楽天の創業者が、起業家として楽天を作った理由、世間で大きな話題となった英語社内公用語、楽天の文化、楽天市場のコンセプトをどうしてあのような形にしたのか、経団連脱退、海外進出、プロ野球の楽天イーグルスやサッカーのヴィッセル神戸…

日本のカレーが世界に進出?独自の進歩を遂げた意外な特徴「カレーライス進化論」

著:水野仁輔 「ゴーゴーカレー」と「ココイチ」の海外への挑戦。ハウス食品の中国版。中華料理だったラーメンが日本の食文化として独自の進化を遂げたように、カレーは元々イギリスを通じて高級料理として日本に入ってきた。そして独自の進化を遂げ、今や海…

マンガで資本論(上下巻)

著:マルクス、 バラエティアートワークス 上下巻セットの漫画。マルクスの資本論を元にしている。上巻は資本論の1巻の範囲になり、下巻は資本論の2巻と3巻の範囲にあたるという。本書の司会進行はエンゲルス君で、終盤はマルクスも登場する。 ただ し、本…

仕事ができる人の最高の時間術

著:路カズヤ 本書には、前半に大前研一の言葉として、次のようなものがあると紹介されてある。 「人間が変わる方法が3つしかない。1つ目は時間配分を変えること。2つ目は住む場所を変えること。3つ目は付き合う人を変えること。どれか1つだけ選ぶとしたら、…

売れる小説って、どう書くの?「ベストセラー小説の書き方」

著:ディーン・R. クーンツ、訳:大出 健 「主人公をピンチに追い込む場合、同情するな」 「主人公につらくあたれ」 「困難は主人公の状況をさらに悪化させるものでなくてはならない」 小説家を目指す場合に知っておいた方がよいコツについてまとめたもので…

起業家を多く生み出してきた背景を創業者が語る。「リクルートのDNA―起業家精神とは何か 」

著:江副 浩正 リクルートの創業者が、創業からの歩みを振り返りながらリクルートの起業家精神や経営方針について説明した本。 「自ら機会を創りだし、機会によって自らを変えよ」 最初に、以下のような経営方針について書かれている。会社は社員が方向性を…