著:舟波 真一、著:山岸 茂則
いろいろ書いてあるが、要は、1日に2回、以下のように腰をゆらゆら動かすようにすると良い、と説いている本である。
1.枕をかかえてうつぶせになる
2.うつぶせになったまま足を少し開いて楽にする
3.骨盤を中心に、金魚になったイメージで腰をゆらゆら動かす
4、1秒に1~2回の目安で、最低2分程度続ける。
たったこれだけである。うつぶせになれないときには、立ってゆらゆらしてもいいし、座ってやってもいい。うつぶせが苦しい場合は、慣れるまであおむけになってやっても、やらないよりはよい。
あとは、この手の本によくある、これをやってこんなによくなりましたという体験談、科学的根拠、これだけで心身ともにこんなにいろんな効果がある、というようなことがいろいろ書かれてある。
健康を維持しようとするなら、適度に体を動かすことは重要なポイントである。また、ストレッチなどにおいても、筋肉を伸ばす動きだけでなく、適度に曲げたり横の動きを加えることも必要だ。つまり、この本はおかしなことを書いているわけではなく、普段あまり体を動かす機会がないような人や高齢者でも、これならある程度できるだろうというような最低限の動きを腰に関して示しているだけである。激しい運動でもなんでもないから、体を痛めるとも思えない。何もやっていない人であれば、確かに、これぐらいはやった方がいいと思える。
ただ、「痛みはうつぶせで治しなさい」というのは、少し違うかもしれない。腰を適度に動かすことで腰とその周りの筋肉及び関節に柔軟性と与えるために、それを楽にやるために、うつぶせという方法が簡単でいいですよ、ということである。また、いろいろ書いてあるが、最初の32ページまできちんと読んで実践すれば、残りの部分は参考程度の内容である。
単行本、175ページ、小学館、2016/8/3
痛みはうつぶせで治しなさい 腰痛、ひざ痛、肩こりのない長持ちするからだをつくるには [ 舟波 真一 ]
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