密林の図書室

人生は短く、経験からのみ得られることは限られます。読書から多くのことを学び、アウトプット化も本との対話の一部として大切なものだと考えてきたので、このブログを立ち上げて日々読んできた本の備忘録として活用しています。

ビジネスのカリスマ・インタビューズ【CNNライブCD+新書判テキスト】 (100万語[聴破]CDシリーズ13)

編:CNN English Express

 

 CNNの過去のインタビュー番組から、有名な企業家へのインタビューを集めてひとつにまとめたものです。CDが1枚と、ポケットに入れて持ち歩けるくらいのコンパクトな対訳付きテキストがついています。

 一部例外もありますが、落ち着いた語り口の人が多いのが印象です。経営者という立場もあるのでしょう。また、内容的にもビジネスマンにとって参考になるような話、たとえばリーダシップや、マーケティングや経営者に必要な資質というが出てきます。次のような人たちが登場します。

1. リチャード・ブランソン(ヴァージン・グループ会長)
2. ロバート・キヨサキ(『金持ち父さん貧乏父さん』著者)
3. カルロス・ゴーン(日産自動車CEO)
4. ロバート・アイガー(ディズニーCEO)
5. ジャック・ウェルチ(GE社元CEO)
6. ドナルド・トランプ(米不動産王)
7. アニータ・ロディック(ザ・ボディショップ創設者)
8. ビル・ゲイツ(マイクロソフト会長)
9. ルー・フランクフォート(コーチCEO)
10. ネビル・イズデル(コカ・コーラCEO)


 個人的に面白かったのは、丁寧で礼を失しない尋ね方であるけれども、CNNのインタビュアーが時々思い切った質問もしていること。例えば、ビル・ゲイツに対して面と向かって「Windows VISTAは、なんだか、MAC OS Xに似てませんか?」というのは、内心「よくぞ言った!」と思いました(笑)。ゲイツは「No、No、No!」と、早口で「No」を3回も繰り返して反論しています。

 

 ドナルド・トランプに対して、「あなたはエゴを持っていますね?」と、Larry Kingが質問しているのも一瞬のけぞりました。トランプは、「あなたもですよね?」と切り返しながら、エゴは成功するために必要であり、自分のような商売では世間に知られている方が有利なんだと、例を挙げて説明しています。この人が、いまや、アメリカ大統領ですからねえ。

 あと、日産のゴーン会長が「良いリーダは結果をもたらす。偉大なリーダは新しいストーリーを作る」と語っているのも印象に残りました。

 内容がちょっと古いです。また、普通の英米人用の番組からの収録なので、上級者向け、もしくはネイティブ・スピーカー有名人のインタビューを直接英語で聞くのにチャレンジしたいという人向けになります。

 

単行本、112ページ、朝日出版社、2008/4/11

 

ビジネスのカリスマ・インタビューズ【CNNライブCD+新書判テキスト】 (100万語[聴破]CDシリーズ13)

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