密林の図書室

人生は短く、経験からのみ得られることは限られます。読書から多くのことを学び、アウトプット化も本との対話の一部として大切なものだと考えてきたので、このブログを立ち上げて日々読んできた本の備忘録として活用しています。

セルフリノベーションの教科書

著:坂田 夏水

 

「海外のドラマや映画で、部屋や外壁をペイントしているシーンをよく見かけます。海外では普通なことなんですね。丁寧に手入れをしてきた家は、新築以上の価値をもつことを彼らは知っています。住まいというのは、手入れをすることで年月を経るごとに美しく成長するもの。『使い捨て』から『良いものを長く使う』サステナブルな住まい方へと意識が向かっている今、それを叶えるのがセルフリノベーションだと思います」。


 今までの部屋を、美しく、おしゃれにする。壁紙を輸入壁紙にしたり珪藻土に替え、照明やインテリアを入れ替え、床をフローリングにして、玄関にはきれいな模様のタイルを貼り、アンティークな扉にして、シェルフボードをつける。そういったセルフリノベーションを、豊富な事例写真とともに紹介した本。DIYのやり方についても簡単だが解説してある。最後のPart5の「内装の学校」という章を除き、オールカラー。

 日本では新築神話が続いてきた。しかし、愛着のある今の家をもっとおしゃれにしたい、中古住宅の購入を考えている、あるいは親がかつて住んでいた家を引き継ぐと、動機はそれぞれだろうが、手入れをすることで住まいを美しく成長させる、という発想はこれから大切になってくる。おしゃれな実例がいっぱい載っているこの本は、そういう今のニーズにマッチしているように思われる。

 

単行本、239ページ、誠文堂新光社、2017/7/14

 

セルフリノベーションの教科書: 「塗る・貼る・つける・飾る」でちょっと内装に手を入れるだけ