著:坂田 夏水
「海外のドラマや映画で、部屋や外壁をペイントしているシーンをよく見かけます。海外では普通なことなんですね。丁寧に手入れをしてきた家は、新築以上の価値をもつことを彼らは知っています。住まいというのは、手入れをすることで年月を経るごとに美しく成長するもの。『使い捨て』から『良いものを長く使う』サステナブルな住まい方へと意識が向かっている今、それを叶えるのがセルフリノベーションだと思います」。
今までの部屋を、美しく、おしゃれにする。壁紙を輸入壁紙にしたり珪藻土に替え、照明やインテリアを入れ替え、床をフローリングにして、玄関にはきれいな模様のタイルを貼り、アンティークな扉にして、シェルフボードをつける。そういったセルフリノベーションを、豊富な事例写真とともに紹介した本。DIYのやり方についても簡単だが解説してある。最後のPart5の「内装の学校」という章を除き、オールカラー。
日本では新築神話が続いてきた。しかし、愛着のある今の家をもっとおしゃれにしたい、中古住宅の購入を考えている、あるいは親がかつて住んでいた家を引き継ぐと、動機はそれぞれだろうが、手入れをすることで住まいを美しく成長させる、という発想はこれから大切になってくる。おしゃれな実例がいっぱい載っているこの本は、そういう今のニーズにマッチしているように思われる。
単行本、239ページ、誠文堂新光社、2017/7/14
セルフリノベーションの教科書: 「塗る・貼る・つける・飾る」でちょっと内装に手を入れるだけ
- 作者: 坂田夏水
- 出版社/メーカー: 誠文堂新光社
- 発売日: 2017/07/14
- メディア: 単行本
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