著:柘植 ヒロポン
配色の本。2018年の改訂版である。色の世界は、三属性と呼ぶ以下の3つの要素の組み合わせで成り立っているという。
・色味の違い(色相)
・色の明るさ(明度)
・色の鮮やかさ(彩度)
色相は基準となる色(キーカラー)を中心に、類似色でまとまりのある構成にするか、反対色で人目を引き付ける、といった組み合わせの工夫がある。また、暖色(赤や黄)と寒色(青紫や青緑)と中性色(緑や紫)の大きく3つの区分がある。
明度は、色の明るさや暗さを表す。明度を高くするとやさしく柔らかい印象に、低くすると硬く重い印象になる。タイトルと背景に明度差をつけて目立たせることもある。
彩度は、鮮やかさと鈍さを表す。彩度を焼かくすると派手に、彩度を低くすると地味で落ち着ついた印象になる。
暖かい色と冷たい色。明度を利用した柔らかい色と硬い色。大きく見える膨張色と小さく見える収縮色。
同じような色相にしてトーンで変化をつけるドミナントカラー配色。同じような色で配色して明度差を大きくした「トーン・オン・トーン」と「トーン・イン・トーン」。
ほとんど同じに見える色の組み合わせを利用した「カマイユ配色」。段階的に色を変化させる「グラデーション配色」。男性を表現しやすい配色、女性を表現しやすい配色、ポップを表現しやすい配色、クラシックを表現しやすい配色、信頼感を表現しやすい青を中心とした配色。見やすい色、文字が区別しやすい色、おいしそうに見える色。
配色の本なので、当然のようにオールカラー。テーマごとに例が載っているので、配色の特徴が分かりやすく、わかりやすい。説明も、ポイントをハイライトしてあって、読む負担が小さい。
単行本、144ページ、エムディエヌコーポレーション、2018/6/22
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