密林の図書室

日々読んでいる本の備忘録を兼ねた書評と内容の概要紹介のブックレビューのブログです。人生は短く、経験からのみ得られることは限られます。読書から多くのことを学び、アウトプット化も本との対話の一部として大切なものと考え、このブログを立ち上げました。過去に別名でAmazonのレビュー欄に掲載したものとそちらには未掲載のものがあり、後者は「Amazonレビュー欄未掲載」タグをつけてあります。

ヴェルサイユ宮殿

著:クリストフ・フアン、トマ・ガルニエ、クリスチャン・ミレ、ディディエ・ソルニエ 、訳:永田 千奈

 

 これは素晴らしい写真集である。ヴェルサイユ宮殿の公式カメラマン4人の作品を収めたもの。公式カメラマンは、一般の観光客が入れない場所や、早朝や公開時間が終わった時間帯でも撮影できる。その特権と公式カメラマンならではの知識や教養や視点を活かして撮影された写真がびっしりと収められている。

 大きくて、ずっしり重く、271ページ。印刷も極めて良質で、かつ細密。当然、オールカラー。1ページ1カットの大変贅沢な構成で、1枚1枚の写真のサイズが大きく高解像度で色彩も豊かであるため、豪華絢爛な装飾の数々や刺繍や緻密な模様や彫刻や絵画の見事さがよくわかる。

 

 一般公開されていない時間帯に撮影されているものが多いため、早朝や夕方の光線が陰影と深みにあふれた多彩な表情を作っている様子も収められている。また隠れ部屋的なところや、劇場の裏側の装置といったものも映っている。当然、広い庭園の様子も収められている。

 最後のページには公式カメラマン4人の簡単なインタビューがあり、さらに付録として、宮殿内地図と庭園地図がある。

 

 とにかく、品質優先でこだわって作られた写真集である。お値段は少々お高いが、それだけのことはある。

 

大型本、271ページ、筑摩書房 、2017/9/7

ヴェルサイユ宮殿 (単行本)

ヴェルサイユ宮殿 (単行本)

  • 作者: クリストフフアン,トマガルニエ,クリスチャンミレ,ディディエソルニエ,Christophe Fouin,Thomas Garnier,Christian Millet,Didier Saulnier,永田千奈
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2017/09/07
  • メディア: 大型本