密林の図書室

人生は短く、経験からのみ得られることは限られます。読書から多くのことを学び、アウトプット化も本との対話の一部として大切なものと考えており、このブログを立ち上げました。日々読んできた本の備忘録を兼ねた書評と内容の概要紹介及び読書感想をまとめたブックレビューのブログです。過去に別名でAmazonのレビュー欄に掲載したものとそちらには未掲載のものがあり、後者は「Amazonレビュー欄未掲載」タグをつけてあります。

歴史的な重要人物を殺害した剣客たちの人物像やそれからに迫る。「あの方を斬ったの…それがしです 」

著:長谷川 ヨシテル

 

 森蘭丸、井伊直弼、大久保利通、源実朝、坂本龍馬、太田道灌、真田幸村、斎藤道三、今川義元、他。歴史に名を遺す有名な人々を、戦で最後に打ち取った、もしくは計画的に襲撃して殺害したという実行犯に焦点を当てて紹介した本。

 殺害された人々は有名な人だが、殺した実行犯の方はそうではない。よほどのマニアでもないかぎり、知っている人はほぼいないだろう。そういう人たちの数少ない記録をあつめ、想像も交えながら紹介しているのが特徴である。

 

 合戦の場合、大坂夏の陣で真田幸村を打ち取った西尾仁左衛門のように、それをきっかけに大幅な加増をもらったという人が少なくない。斎藤道三を打ち取った小牧源太のように、元家来の関係だったという人もいる。三村家親を殺害した遠藤又二郎・喜三郎は日本初の銃暗殺者。坂本龍馬の殺害者は複数の説があるが、京都見回り組に殺害されたという説が有力であるので、佐々木只三郎の元で桂早之助が切ったとしている。井伊直弼を切った有村次左衛門は、前夜に祝言をあげていた。佐久間象山の命を奪った河上彦斎は「るろうに剣心」のモデルとされる。

 殺害に失敗した人たちの話もいくつか出てくる。織田信長の命を狙って失敗した人物として、杉谷善住坊、遠藤直経、城戸弥左衛門が2ページにまとめて紹介されている。

 

 実際に著者がゆかりの地を訪れて記念碑などを撮影した写真を載せているのは、地味にポイント高い。

 

単行本、280ページ、ベストセラーズ、2018/3/20

 

あの方を斬ったの…それがしです

あの方を斬ったの…それがしです

  • 作者: 長谷川ヨシテル
  • 出版社/メーカー: ベストセラーズ
  • 発売日: 2018/03/20
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)