著:林口 裕志、著:浦川 晃、監修:中道 賢
CCNA(Cisco Certified Network Associate)というのはネットワーク機器の世界的なメーカーであるCISCOシステムズの認定資格です。民間企業の認定資格ですが認知度は非常に高く、インターネット全盛時代においてTCP/IP関連の技術的な知識を持っている技術者やコンサルタントの証として世界的に高い人気を誇っています。この資格は2020年に大幅に改定されており、この本はその最新の認定資格試験の学習者向けに編集されたものです。
1.おすすめの理由
分厚いです。888ページあります。値段だけ見ると少々お高く感じるのですが、これだけ分量があると、それだけのことはあると納得します。内容も最新のCCNAの試験に対応しており、非常に網羅性が高くなっています。解説も徹底して具体的で、図解やコマンド例も豊富に掲載されており、読みやすくなっています。資格取得対策用なので、模擬試験もついています。
2.本書の全体構成
本書の構成は以下のようになっています。実際の最新のCCNAの試験に対応しています。御覧の通り、ネットワークの基本、LAN、IGP/BGP、Switch、Software Defined Networkと非常に多岐にわたる内容が盛り込まれています。
第1章 ネットワークの構成
第2章 Ciscoルータの初期設定
第3章 ルータの機能とルーティング
第4章 OSPF
第5章 ACL
第6章 NAT・DHCP・DNS
第7章 Catalystスイッチの基本設定とVLAN
第8章 STP
第9章 EtherChannel
第10章 IPv6
第11章 その他のインフラストラクチャーサービスと運用
第12章 デバイスの管理
第13章 ネットワークアーキテクチャ
第14章 セキュリティ機能
第15章 ワイヤレスLAN
第16章 ネットワークの自動化とプログラマビリティ
第17章 模擬試験
3.CCNAはもちろんネットワーク全般の基本の復習に最適
実は私はCCNAの受験用に本書を買ったわけではありません。LANもWANも含めてTCP/IPの全体の復習をしたくていろいろ調べているうちに、結局、これが一番いい、という結論になりました。確認問題も各章についていて模擬試験もありますから、自分の理解度を確認することもできます。CCNA受験対策としてはもちろん、ネットワーク関連の基礎知識全般の復習用としても最適です。
ソフトカバー、翔泳社、888ページ、2020/6/24