密林の図書室

人生は短く、経験からのみ得られることは限られます。読書から多くのことを学び、アウトプット化も本との対話の一部として大切なものだと考えてきたので、このブログを立ち上げて日々読んできた本の備忘録として活用しています。

週刊東洋経済 2019年8/24号 [雑誌](マネー殺到! すごいベンチャー100)

 ベンチャー投資が伸びている。アメリカや中国に比べればまだ立ち遅れたとはいえ、2018年の日本のベンチャー投資の資金調達額は3880億円で5年前の4倍以上。1社あたりの調達額も増えている。

 

 この号の週刊東洋経済では、日本のベンチャーの最新状況を、編集部が選んだ以下のような分野の「すごいベンチャー100」とともに紹介している。

 

  • 医療・ヘルスケア、モビリティ

キュア・アップ、カケハシ、リンクウェル、ニューロスペース、Activaid
ティアフォー、A.L.I.Technologies、Luup、glafit

 

  • 宇宙、法務、物流、行政、アート

GITAI、LegalForce、オープンロジ、Shippio、Hacobu、Yper、Graffer

 

  • マーケティング支援 、HR・人材、教育

ヤプリ、プレイド、モビルス、SmartHR、スタディスト、KAKEAI、ROXX、atama plus、プレースホルダ

  • 飲食・小売り、農業・水産

TableCheck、REARS、コネクテッドロボティクス、ナレッジ・マーチャントワークス
ムスカ、inaho、FRDジャパン

 

  • フィンテック

クラウドポート、Finatextホールディングス、クレジットエンジン、xenodata lab

 

  • フード、メディア・エンタメ、製造業・IoT

10X、ベースフード、ミラティブ、Voicy、FIREBUG、yutori、キャディ、Idein、ウフル、アペルザ

 

  • 旅行、建設・不動産

Cansell、空、オクト、SORABITO、ローカルワークス、ライナフ

 

 また、単にベンチャーの紹介だけにとどまらず、最近上場したSanSanの寺田親弘社長、日本ベンチャーキャピタル協会 仮屋薗聡一名誉会長、立命館アジア太平洋大学 学出口治明学長といった人たちのインタビューもある。

 

 一方、ベンチャー投資が盛んになる中で、IPO後は伸び悩む企業が多い問題についても取り上げられている。メルカリのように上場後に株価が大きく下がっている例もある。また、Coincheck事件以降一気に沈んだ仮想通貨ベンチャーの宴の後も取り上げられている。

 

 現在のベンチャー投資の活況ぶりがよく伝わってくる特集で、大変興味深く読めた。

 

雑誌、東洋経済新報社、2019/8/19

週刊東洋経済 2019年8/24号 [雑誌](マネー殺到!  すごいベンチャー100)

週刊東洋経済 2019年8/24号 [雑誌](マネー殺到! すごいベンチャー100)

  • 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
  • 発売日: 2019/08/19
  • メディア: 雑誌