ベンチャー投資が伸びている。アメリカや中国に比べればまだ立ち遅れたとはいえ、2018年の日本のベンチャー投資の資金調達額は3880億円で5年前の4倍以上。1社あたりの調達額も増えている。
この号の週刊東洋経済では、日本のベンチャーの最新状況を、編集部が選んだ以下のような分野の「すごいベンチャー100」とともに紹介している。
- 医療・ヘルスケア、モビリティ
キュア・アップ、カケハシ、リンクウェル、ニューロスペース、Activaid
ティアフォー、A.L.I.Technologies、Luup、glafit
- 宇宙、法務、物流、行政、アート
GITAI、LegalForce、オープンロジ、Shippio、Hacobu、Yper、Graffer
- マーケティング支援 、HR・人材、教育
ヤプリ、プレイド、モビルス、SmartHR、スタディスト、KAKEAI、ROXX、atama plus、プレースホルダ
- 飲食・小売り、農業・水産
TableCheck、REARS、コネクテッドロボティクス、ナレッジ・マーチャントワークス
ムスカ、inaho、FRDジャパン
- フィンテック
クラウドポート、Finatextホールディングス、クレジットエンジン、xenodata lab
- フード、メディア・エンタメ、製造業・IoT
10X、ベースフード、ミラティブ、Voicy、FIREBUG、yutori、キャディ、Idein、ウフル、アペルザ
- 旅行、建設・不動産
Cansell、空、オクト、SORABITO、ローカルワークス、ライナフ
また、単にベンチャーの紹介だけにとどまらず、最近上場したSanSanの寺田親弘社長、日本ベンチャーキャピタル協会 仮屋薗聡一名誉会長、立命館アジア太平洋大学 学出口治明学長といった人たちのインタビューもある。
一方、ベンチャー投資が盛んになる中で、IPO後は伸び悩む企業が多い問題についても取り上げられている。メルカリのように上場後に株価が大きく下がっている例もある。また、Coincheck事件以降一気に沈んだ仮想通貨ベンチャーの宴の後も取り上げられている。
現在のベンチャー投資の活況ぶりがよく伝わってくる特集で、大変興味深く読めた。
雑誌、東洋経済新報社、2019/8/19