F-35Bを搭載して固定翼機を運用することが決まった海上自衛隊の誇るヘリコプター搭載型護衛艦「いずも」と同型の「かが」について解説した本。過去の「世界の名鑑」などの記事を中心に再編成されており、ムック本サイズ。写真が多く掲載され、白黒ページもあるが、カラー印刷のページの方が多い。
「いずも」型は「ひゅうが」型に続く空母型のDDHである。海上自衛隊の過去最大規模の艦艇で、哨戒ヘリコプターが14機搭載できる。大型化の背景としては、ロシアの脅威だけでなく、中国の軍事大国化がある。中国が独自に定めて周辺国の軋轢の原因となっている九段線のある南シナ海との連携や、インド洋での友好国との連携といった任務も期待される。
7層構造の艦内、連続した3区画の広い格納庫、2基の大型のエレベーターと多用途小型エレベーター、拡大された飛行甲板と2か所の発着スポット。レーダー、対空設備、対潜設備。
DDHの対潜戦闘の概念、ヘリコプター運用のやり方、オスプレイ発着訓練の様子、災害派遣での輸送艦としての活躍の様子、インド洋長期航海密着レポートもある。
複数の記事の寄せ集め感はあるが、写真が多く、内容は悪くない。
ムック、125ページ、イカロス出版、増補改訂版、2019/3/28
海上自衛隊「いずも」型護衛艦増補改訂版 J Ships特別編集 (イカロスMOOK 新シリーズ世界の名鑑)
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