藤原鎌足以降、日本史に欠かせない藤原氏についてまとめた本。ムック本で、オールカラー。資料の写真が豊富。
蘇我氏が牛耳っていた地位を、乙巳の変以降は藤原氏が握る。平安時代には、中級、下級役人まで藤原氏がとってゆき、千人を超える規模になる。皇族を除けば、藤原氏以外の皇后はほとんどいなくなり、天皇家の母系は藤原氏が押さえる。源氏が双方を下支えするという補完勢力になる。次第に、北家・南家・式家・京家の4家ができる。
奈良・飛鳥時代、平安時代の藤原家と日本のできごと。藤原不比等と大宝律令編纂。藤原四兄弟と長屋王の変。藤原広嗣と藤原広嗣の乱。藤原仲麻呂と藤原仲麻呂の乱。藤原仲成と平城上皇の変。藤原良房と応天門の変。藤原純友と天慶の乱。藤原道長と花山院闘乱事件。藤原頼通と平忠常の乱。藤原忠実と保元の乱。藤原信頼と平治の乱。ひたすら、藤原である。奥州藤原氏や地方に下った藤原氏についても書かれている。
近代でも、藤原氏は活躍する。九条尚忠と公武合体。九条道孝と戊辰戦争。西園寺公望と近衛文麿。
藤原家とゆかりの深い神社として、興福寺と春日大社について取り上げられている。また、インタビューとして、倉本一宏、澤田瞳子氏のものがある。
ムック、111ページ、洋泉社、2018/5/10
歴史REAL藤原氏 日本古代史に君臨して以降、1300年の栄華を誇った (洋泉社MOOK)
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