著:椋木 修三
「何かをおぼえるには、最低20分あればOKです」。
「まとまった時間がなければ勉強できないというのは錯覚であり、誤解」。
まずはメンタル面についてのコツから始まる本書では、中盤以降一気に具体的な方法論の説明に入ってゆく。その中でも特に秀逸と言えるのが、時間を短く区切った勉強法、さまざまな繰り返しのパターンの方法と有効性に関する解説である。
「どんな科目でも、基本的な勉強法は同じです。それは教えられます」。
がんばって勉強しろではなく、勉強が苦痛を伴うものであることを認めた上で、自分自身を目標に向けるための管理方法含め、徹底的に効率よく独習するコツを伝授することに特化した本である。
ひとつひとつのコツは難しくはない。それが良い。1日3時間なんて勉強できない、という人でも30分ならどこかで時間が見つけられる。分厚い参考書は駄目でも薄い基本問題集ならなんとかなる。「シンプルさは力である」。
その一方で、本書はあくまでも一人で勉強することに焦点をあてている本である。その点では最良の一冊ではあるけれど、何らかの学校へ行っている方にとっては普段の授業と本書の最強の独習法をどのように組み合わせて相乗効果を得るかという点については、さらにもう少し別の工夫が必要になるケースもあるかもしれない。
単行本、246ページ、経済界、2004/11/1
〈図解〉超高速勉強法 「速さ」は「努力」にまさる! [ 椋木修三 ]
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