著:酒井 宏樹
サッカーフランス一部リーグ名門マルセイユの右サイドバックで、日本代表としてもロシアワールドカップで活躍した酒井宏樹選手の本。
柏のジュニアで試合に出られなかったこと。ネルシーニョ監督時代につかんだチャンス。ドイツに移籍して苦しんだ1年目。日本代表で内田選手と比較されて苦しんだこと。ロシアワールドカップ出場を決めるまでに苦しかったアジア最終予選と、連携を高めてゆくためにやったこと。強豪マルセイユへ移籍して学んだこと。
元々メンタルが弱いという。マイペースな性格でもあるという。試行錯誤しながら学んだこととして、以下のようなことが書かれている。
- プレッシャーは「受け止める」のではなく、「受け流す」。
- 自分の言いたいことはすべて伝えるが、まず相手のシチュエーションを褒めてから意見を伝える。
- 自分にしかできないプレーを極限まで磨く。
- 良いことは習慣化して日常に取り込む。
- 自分の基準を明確にする。
- 順風満帆でなくても結果を出せばいい。
- 自分の調子が良いときほど、周囲に気を配る。
- 切り替えのためのルーチーンを作る。
- 海外で成功するには、その国を知る、その街を知る。
- 人と違っていて当たり前。自分は自分。
- 実力不足と準備不足の違いを見極める。
- 運を引き寄せるためには自分ができることはすべてやる。
- 準備とは、起こり得る未来を想定し、その事態に対応できる引き出しをあらかじめ用意しておくこと。
- 仲間を大切にする、相手の意見を尊重する、ファンからサインや写真を求められたら断らない。
- 自分だけの至福の時間を見つける。
- 昼寝で集中力を高める。
- 行動するモチベーションは「なぜ」から生まれる。
マルセイユには世界から一流の選手が集まっており、その中に身をおくことで、判断力・判断のスピード・プレーの視野が広がったという。
不整脈から救った手術。大腿部のケガが多かったが、体重プラス5㎏くらいの負荷で体全体のバランスを整えるフィジカルトレーニングをすることで改善したこと。また、ブラジル代表のネイマールと、FIFAクラブワールドカップ、フランス一部リーグ、日本代表の3回マッチアップした経験も書かれている。
柏への愛着はずっとあり、ヨーロッパで培った経験をいつの日か柏に帰って還元したい、と述べている。
ワールドカップ本選前に出版されているので、ベスト16に進出したことについては書かれていないが、酒井宏樹選手が試行錯誤しながら一流の選手になった理由の一端がわかる。
単行本、224ページ、KADOKAWA、2018/5/25
リセットする力 「自然と心が強くなる」考え方46 [ 酒井 宏樹 ]
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