密林の図書室

人生は短く、経験からのみ得られることは限られます。読書から多くのことを学び、アウトプット化も本との対話の一部として大切なものだと考えてきたので、このブログを立ち上げて日々読んできた本の備忘録として活用しています。

長友佑都体幹トレーニング20(日本代表長友選手の本)

著:長友 佑都

 

「多くの一流アスリートのトレーニングを見てきて感じるのは、彼らのトレーニングは『質が高い』ということです。それは、単にトレーニングのレベルが高い、ということだけではありません。彼らは脳で理解しながらトレーニングをしているのです」。


 体幹トレーニングの本です。オールカラーでDVD付き。全部、サッカー日本代表の長友選手が、写真と動画と言葉で指南してくれています。実は、長友選手は高校時代にウェイト・トレーニングをたくさんやってマッチョになったのですが、試合でのパフォーマンスは向上しなかった上に腰を痛めてしまったそうです。そこで、個々の筋肉を鍛えるトレーニングだけでは意味が無いと気づき、「連動」させることを意識して大学時代から体幹トレーニングに取り組んだということです。本書は、そのような経験の中から厳選した20のメニューが紹介されています。

 本当に効果がある体幹トレーニングは体幹」「メンタル」「目的」の作る3つの三角形の面積を広げていくことなのだと説かれており、この3つを意識し連動させることで効果をあげようという狙いとなっています。簡単なものもあるし、結構きついのもあります。個人的に日々ストレッチをしているので、元々やっているものもいくつか含まれていましたし、特に違和感はありませんでした。早速、いくつか取り入れています。

 DVDには、呼吸法などがあり、さらに特典映像として、FC東京時代やインテル時代の長友選手が体幹トレーニングをしている様子が納められています。また、本の最後には、「人間にそうそう限界は訪れない。限界とは常に自分自身が作っているもの」という、長友選手らしい、熱いメッセージも添えられています。ひじや膝に重さがかかるものがあるので、軟らかいものを敷いた方がいいでしょう。

 手に入りやすい価格に抑えて、厚さも薄めにして間口を広くし、オールカラーで、DVD付きで、流行の体幹で、長友選手。これだけ条件を揃えれば、売れるのは当然でしょう。

 

単行本、107ページ、ベストセラーズ、2014/4/5

長友佑都体幹トレーニング20

長友佑都体幹トレーニング20