密林の図書室

人生は短く、経験からのみ得られることは限られます。読書から多くのことを学び、アウトプット化も本との対話の一部として大切なものだと考えてきたので、このブログを立ち上げて日々読んできた本の備忘録として活用しています。

マンガ ホーキング入門―天才物理学者の人生とその宇宙論

著:ヨセフ・マッケヴォイ、イラスト:スカー・サラーティ (イラスト)、訳:杉山 直

 

 ホーキングの歩みを知るという点に限れば、興味深く読めました。ホーキングを中心に他にもいろんな科学者が登場するし、読みやすい。そもそも簡単なテーマではないので、うーんと易しく説明しても、ここら辺が限界なのではないでしょうか。ただ、もう古い本で、われわれ素人用の本と割り切ったとしても、もう少し最新化する余地があるように思います。

 個人的には、バチカンとホーキングに関するところがちょっと面白かった。「ビッグバンの後の宇宙の進化を研究するのはよろしい。しかし、ビッグバンそれ自身を調べてはいけない。それは創造の瞬間であり、神の穏業なのだから」。そんなことをバチカンに言われてもねえ。今は、ビッグバン以前にも焦点が当たっている時代なのだけれど。

 

新書、192ページ、講談社、2005/11/18

 

マンガ ホーキング入門―天才物理学者の人生とその宇宙論 (ブルーバックス)

マンガ ホーキング入門―天才物理学者の人生とその宇宙論 (ブルーバックス)

  • 作者: ヨセフ・マッケヴォイ,スカー・サラーティ,杉山直
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2005/11/18
  • メディア: 新書
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