密林の図書室

人生は短く、経験からのみ得られることは限られます。読書から多くのことを学び、アウトプット化も本との対話の一部として大切なものだと考えてきたので、このブログを立ち上げて日々読んできた本の備忘録として活用しています。

廃道をゆく4 (イカロス・ムック)

 「廃道をゆく」の第4弾です。このパート4では、最初から使われなくなることが約束されて作られた発電所工事用の道路とか、下北半島の険しい海岸の廃道とか、記録もあいまいな道とか、奥地と僻地の廃道の紹介がさらに充実。マニアック度がさらにアップしてます。

 あと、隧道と森林鉄道に力が入っていて、「全国森林鉄道10選」という、なんとも秘境度満点のランキングが載っていたりします。廃道になる以前に、未完成のまま放置されてしまった道も特集されています。

 自然災害によって放棄されたり、過疎化とか、新しい道ができて廃道になったとかは仕方がないところですが、縦割り行政の弊害で結局放棄された道というのは、こんな目立たないところで税金が無駄にされているのか、と思ったりします。いずれにせよ、多くの山岳地帯を有して海岸線に囲まれている日本という国の奥深さを感じます。

 

ムック、114ページ、イカロス出版、2012/11/29

 

廃道をゆく4 (イカロス・ムック)

廃道をゆく4 (イカロス・ムック)