いわゆる秘境の駅を紹介した本。「秘境駅の謎」とあるが、秘境駅は秘境を目指して作られたわけではなく、過疎化によって秘境になっただけのところが多いので、このタイトルのつけ方はどうかと思うが、カラー印刷で秘境路線と秘境駅の写真が多く載っている。この写真には、旅情をそそるものがいくつかある。
ラムサール条約に登録された大自然を走るJR根室本線の厚岸~糸魚沢。海と段々畑の山肌を走る予讃線の立間~下宇和。大井川鉄道井川線の奥大井湖上駅は1990年にダム建設によって施設された湖上を走る新なルートにある。山奥そのものという感じの九州の豊肥本線の宮地~波野。山の自然に埋もれているかのような四国の坪尻駅。鉄道以外のアクセスが困難なことから残っている北海道の小幌駅。都会を走る秘境路線として鶴見線が取り上げられている。飯田線はまるごと一章を使って詳しく紹介している。「今、行きたい!絶景秘境路線BEST10」もある。未整線や廃止されたものも一部紹介されている。
単行本、176ページ、天夢人、2018/3/18
秘境駅の謎 なぜそこに駅がある!? (旅鉄BOOKS) [ 「旅と鉄道」編集部 ]
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