著:Willi Richert、Luis Pedro Coelho、訳:斎藤 康毅
オープンソース・ライブラリを利用して機械学習の方法を学びたいと考えているPythonプログラマー向けの本である。具体的には、Pythonは既にインストール済みのところに、数値計算のためにNumpyとSciPyを、グラフなどの視覚化のためにMatplotlibをインストールして使う前提となっており、NumPy入門とSciPy入門が簡単に書かれている。
扱われている内容は、初歩的な分類モデルの作成、クラスタリング、トピックモデル、クラス分類の様々な例、回帰、パターン認識、次元の削減といったものである。
機械学習の本は増えているが、この本は「実践」であることがポイントで、プログラムコードのサンプルが多く掲載されているのが良い。動かしながら、学べる。ただ。説明文はあまりわかりやすいとはいえず、理論をしっかり覚えるなら、他の本の方が適しているように思われる。