著:ジェイムズ H.M. ウェブ
何事もそうだが、ある程度できるようになってくると、今度は自分の弱いところを効果的に見つけて正すという勉強も重要になってくる。
日本人の弱いところに焦点を当てた英語教材は近年いろいろ出ているが、本書はその中でも中級者向けとして適切な内容となっている。よく整理分類されていて、説明も例文中心で、説明に冗長な部分が少ないので、後で見直す場合もわかりやすい。構成も簡潔で良い。分量もちょうど良い。
「いいところ突いてくるな〜」と思いながら、なかなか面白くて、見つかった再チェックのポイントをメモしながら次々一気に読んだ。役に立つと思う。日本語の解説と英語の解説が併記されているのもうれしい。
もっとも、日本人がよくやる間違いはこれだけではない。例えば、I'd like to go to abroad. というのは何度か英会話学校で耳にしたし(abroadは副詞なので、go abroad)。get in/out とget on/offを混同するケースも何度か聞いた(車は get in/outで、バスや飛行機や列車は get on/off)。downtownを下町だと思っている人もたくさんいる。そういったものも集めれば、もっといくだろう。いずれにせよ、個人的にはとても参考になった。
単行本、208ページ、ジャパンタイムズ、2006/12/5