密林の図書室

人生は短く、経験からのみ得られることは限られます。読書から多くのことを学び、アウトプット化も本との対話の一部として大切なものだと考えてきたので、このブログを立ち上げて日々読んできた本の備忘録として活用しています。

温泉手帳 増補改訂版

著:松田 忠徳

 

タイトルは地味で小ぶりだが、とても中身の充実した本である。「泉質分類」「泉質別温泉案内」「温泉を愉しむ」の大きく3章で構成され、温泉に関するこだわり情報がぎっしり。

 

1章は基本知識、2章はガイド、3章は温泉にまつわる歴史的なの読み物として楽しめる。何しろ小ぶりなので小さいのが残念だが、カラー写真も多く載っている。文章は余計な無駄がなくいろいろな知識や情報が詰め込まれており、ひとことでいって。非常に中身が濃い。

 本来は単行本サイズがよいのではと思える分量だが、あえて小さくしてあるのは、携行用を強く意識しているからではないかと推測する。温泉ガイドとしては、まずはこれが一冊あれば十分で、あとは足りない情報を適時ネットや旅行雑誌で補えばいいのではないかと思える。中身が濃くて、随所にこだわりが詰まっており、頼れる温泉ガイドである。

 

新書、261ページ、東京書籍、2017/9/1

 

目次

1 泉質分類
2 泉質別温泉案内
3 温泉を愉しむ

 

温泉手帳 増補改訂版

温泉手帳 増補改訂版