密林の図書室

人生は短く、経験からのみ得られることは限られます。読書から多くのことを学び、アウトプット化も本との対話の一部として大切なものだと考えてきたので、このブログを立ち上げて日々読んできた本の備忘録として活用しています。

朝鮮王公族―帝国日本の準皇族 (中公新書)

著:新城 道彦 朝鮮王公族についてまとめられた本。朝鮮王公族については今までも宮家や華族を扱った本で一部取り上げられたりしてきたが、これだけで一冊になっているものはなかなか貴重である。 結論から書くと、大変真摯に書かれてあり、当時の日本と朝鮮…

「資産運用NG集」が面白い。「だれでもカンタンにできる資産運用のはじめ方 」

著:まがい まさこ カラーで、図解や絵が多く、特に前提知識も不要。とてもやさしく書かれた資産運用の本である。 実は、最初は、「ああ、こんなレベルの本か」と、手に取ってすぐ戻そうと思った。しかし、ぱらぱらめくって、最後の「資産運用NG集」というの…

SDGs入門 (日経文庫)

著:村上芽、渡辺珠子 近年、日本でも浸透をみせているSDGs(持続可能な開発目標)について説明し、社会貢献の伴うビジネスやイノベーションの例を紹介した本である。新書サイズで、一般向けに書かれており、特に前提知識が無くても読める。 SDGsは、貧困を…

週刊ポスト 2019年 9月13日号 [雑誌] 『韓国なんて要らない』の記事の中身と、在日作家や内田樹ら知識人たちの、この雑誌の編集部との対決ではなく、あえて小学館という会社に狙いを定めた巧みな圧力戦術

この「週刊ポスト 2019年 9月13日号」は、「韓国なんて要らない」という特集が掲載されている。 在日作家の柳美里、両親が在日韓国人の深沢潮、さらに何人かの知識人と呼ばれる人たちが、「小学館とは二度と仕事をしない」と宣言して物議を呼び、これを受け…

小売店からみた8つの導入のポイント。「スマホ決済の選び方と導入がズバリわかる本 」

著:小宮紳一 日本は海外に比べて現金への信頼が厚く、日常の決済における現金比率が高い。しかし、現金はATMの費用や数えたり運んだり扱うための社会的なコストが高く、キャッシュレスに慣れた年間3000万人を突破した外国人観光客の不満もあることから、我…

週刊東洋経済 2019年8/24号 [雑誌](マネー殺到! すごいベンチャー100)

ベンチャー投資が伸びている。アメリカや中国に比べればまだ立ち遅れたとはいえ、2018年の日本のベンチャー投資の資金調達額は3880億円で5年前の4倍以上。1社あたりの調達額も増えている。 この号の週刊東洋経済では、日本のベンチャーの最新状況を、編集部…

海上自衛隊「いずも」型護衛艦 増補改訂版 (新シリーズ世界の名艦)

F-35Bを搭載して固定翼機を運用することが決まった海上自衛隊の誇るヘリコプター搭載型護衛艦「いずも」と同型の「かが」について解説した本。過去の「世界の名鑑」などの記事を中心に再編成されており、ムック本サイズ。写真が多く掲載され、白黒ページもあ…

5Gビジネス

IT

著:亀井 卓也 スマホの通信環境を大きく改善した今までの4Gに代わって、5G通信がいよいよ登場する。本書は、5Gは今までと何が違うのか、どういう可能性があるのかを、一般向けに説明した新書である。 5Gが浸透した社会の例をまず簡単に説明した後、5Gの技術…

TECHビジネス大全 (日経BPムック)

編集:日経 xTECH フードTech、ファッションTech、リテールTech、FinTech、物流Tech、生産Tech、農業Tech、畜産Tech、水産Tech、インフラ・建設Tech、教育Tech、インシュアTech、医療Tech、スポーツTech、交通Tech。こういった、なんとかTechの事例をたくさん…

これからの「正義」の話をしよう

著:マイケル・サンデル、訳:鬼澤 忍 「正義と不正義、平等と不平等、個人の権利と公共の利益が対立する領域で、進むべき道を見つけ出すにはどうすればいいのだろうか。この本はその問いに答えようとするものである」。 著者は、政治哲学を専門としており、…

鉄の棺―最後の日本潜水艦

著:齋藤 寛 「魚雷という奴は、普通の人は、ボタンを押せばどんどん簡単に飛び出していくもんだと思っているんですからね。...魚雷は精密兵器なんですよ。ちょっとでも狂っていれば駄目なんです。あいつを手掛けていると生き物って感じですね」。 ノンフィ…

図解入門よくわかる 最新PMBOK第6版の基本

IT

著:鈴木安而 プロジェクト管理の標準である「PMBOKガイド第6版」の翻訳版を手掛けたリーダがPMBOKについて解説した本である。 索引も入れると480ページもあり、かなりぶ厚い。ただ、図表を交えながら体系的によく整理されており、読みやすくまとめられてい…

ザ・ゴール コミック版

著:エリヤフ・ゴールドラット、ジェフ・コックス、監修:岸良 裕司、絵:蒼田 山 ベストセラーになった「ザ・ゴール」で説明されている、全体最適のマネージメントを行う制約理論(TOC:Theory of Constraint)をマンガにしたもの。 3ヶ月以内に改善できな…

Uberなどの投資で成功を収めたエンジェル投資家が赤裸々に語る。「エンジェル投資家 リスクを大胆に取り巨額のリターンを得る人は何を見抜くのか」

著:ジェイソン・カラカニス、訳:滑川 海彦、高橋 信夫 「10億ドルの会社を選ぶのではない。10億ドルの創業者を選ぶのだ」。 「誰も実現性を信じなかったプロジェクトに対して小切手を書くのがエンジェル投資家としての私の仕事だ。これ以上スリルのあるギ…

コピーキャット―模倣者こそがイノベーションを起こす

著:オーデッド・シェンカー、訳:井上 達彦、遠藤 真美 イノベーションを称揚する本はたくさんある。そこで取り上げられている事例の多くは、ユニークなビジネスモデルや、尖った発想と技術である。しかし、本書はそれらの本とは異なり、あえて模倣に焦点を…