著:宮下奈都 宮下奈都は、以前読んだ『スコーレNo.4 』が、とても良かった。地味ながら一人の女性の成長を見事に描いた傑作で、素晴らしい余韻が心に残った。名作だと思った。その同じ著者が書いた別の長編が、本屋大賞に選ばれ、120万部も売れ、映画化もされたという。文庫化されたし、これはぜひ読んでみたいと思って、手に取った。 主人公はピアノの調律師。高校を卒業して専門の学校で学び、見習いの調律師になった若者が、異なる個性の先輩たちのプロフェッショナリズムや、調律の現場、お客様の姉妹…
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