密林の図書室

人生は短く、経験からのみ得られることは限られます。読書から多くのことを学び、アウトプット化も本との対話の一部として大切なものだと考えてきたので、このブログを立ち上げて日々読んできた本の備忘録として活用しています。過去に別名でAmazonのレビュー欄に掲載したものとそちらには未掲載のものがあり、後者は「Amazonレビュー欄未掲載」タグをつけてあります。

仕事ができる人の最高の時間術

著:路カズヤ

 

 本書には、前半に大前研一の言葉として、次のようなものがあると紹介されてある。

 

「人間が変わる方法が3つしかない。1つ目は時間配分を変えること。2つ目は住む場所を変えること。3つ目は付き合う人を変えること。どれか1つだけ選ぶとしたら、時間配分を変えることが最も効果的だ」

 

 時間を効果的に使うことの重要さ、そのための意識変革、目標及び優先度の整理の方法といったことを説明している本。

 

 著者は自営のコンサル業を営みながら、成長企業の経営者や大企業のトップセールスに接していて、成功している人には次の3つの共通点があった、という。

 

  • 1点集中で取り組んでいる
  • とにかく始めている
  • やり抜いている

 

第1章 時間に対する意識を変える

 

ステップ1 時間寿命を計算する

80歳を一つの目安に、自分の残り時間を計算してみる。睡眠や食事などの時間を引いて1日は15時間とする。30歳であれば、以下のようになる。

 

 (80歳 – 30歳)x 365日 x 15時間 = 273,750時間

 

ステップ2 人生時給を計算する

 

現在の人生時給 = 現在の年収 ÷ 現在の年間労働時間

 

ステップ3 パッションを言語化する

 

「理想の人生を生きているとき、私は(  )である」

 

上記の( )の中を具体的な表現で埋めてみる。10個挙げる。書くのは、自分の理想の人生を生きているときに、自分が「なっていること」「していること」「持っているもの」になる。例(家族といつも笑って過ごしている)。そして、この10個を優先順に並べて明確化する。

 

ステップ4 ミッションを言語化する

 

生き方に関する個人の信条がミッション。命の使い道。そのためには、以下の質問への答えを考える。

 

 質問1 あなたの葬式で誰に来てもらい、どのような言葉をかけてもらいたいですか?

 質問2 医者から余命1年を宣告されたとき、残りの1年を「誰と」「どのように」過ごしたいですか?

 質問3 10億円の遺産が入ってきたら、そのお金を「誰のために」「どのように」使いますか?

 

そして、最後に、「私の使命は( )である」という文を作成する。

 

ステップ5 ビジョンを言語化する

My Vision (あなた自身の未来のイメージ)を書く

Our Vision(あなたが影響を及ぼす家庭・会社・社会の未来イメージ)を書く

 

「パッション」x「ミッション」x「ビジョン」 = アクション

 

ステップ6 主体的な仕事の目標に変換する

 

 ジョブ・クラフティング(会社から課された目標を主体的な目標に変える)を行う。具体的には、以下のようにする。

 (1)「仕事内容」「仕事の目標」をリストアップする。

 (2)その中で、「パッション」「ミッション」「ビジョン」につながるものに☆印をつける

 (3)☆がつかなかった「仕事内容」「仕事の目標」について、仕事の範囲をひろげたり、やり方を見直すことで「パッション」「ミッション」「ビジョン」につなげられないか考える

 (4)あなたの「仕事内容」「仕事の目標」に意味づけを行い、主体的な表現に置き換える

 

 例)「新規開拓営業」→「本当に価値のあるサービスとお客様をつなげて、お客様を成功させる仕事」

 例)「月間売上目標500万円」→「多くのお客様から感謝されていることを証明する目標」

 

そして、最後に、目標達成コンパスシートを埋める

 

第2章 仕事ができる人の「年間スケジュールの組み方」

 

 居心地の悪いところにしか成長はない。習慣化が自信を生み出し自信が習慣化を助ける。

  • ルール1 目標は高く、達成期日は前倒しで設定する
  • ルール2 戦略と戦術を考え抜く時間を確保する
  • ルール3 8割の成果を生み出す2割の時間を確保する
  • ルール4 1年間の予定を逆算して組む
  • ルール5 定例業務・恒例行事のスケジュールを確保する
  • ルール6 心技体を磨く時間を確保する

 

第3章 効率が良くなる「1日のスケジュールの組み方」

第4章 忙しいから開放される時間の使い方

 

 自分がどのようなことに時間を使っているか列挙し、それを以下の4つの領域にマップし、それぞれの時間についても記入する。

 

  • 第1領域 Must Task(緊急かつ重要なもの)
  • 第2領域 Valuable Task(緊急ではないが重要なもの)
  • 第3領域  Should Task(緊急だが重要でないもの)
  • 第4領域 Worthless Task(緊急でも重要でもないもの)

 

 実は、この第2領域に時間を投資することが、「最高の時間の使い方」といえる。そのために、ビジネスとプライベートそれぞれで「第1領域」「第2領域」に集中できるように時間の配分を見直す。

 

第5章 時間の投資先を決める

 

ステップ1 「目的」「目標」「戦略」「戦術」の違いを理解する

ステップ2 「目標達成シナリオ」を描く

ステップ3 8つの「戦略」を描く

ステップ4 64の戦術を描き、10に絞る

ステップ5 周囲に公言する

ステップ6 PDSAサイクルを急速で回す

 

第6章 信頼性を磨くことこそが究極の時間術

 

  • 継続性 = 情熱 x 使命感
  • 戦略性 = 計画力 x 実行力
  • 信頼性 = 人格 x 能力

さらに、

  • 人格 = 誠実さ x 意図、
  • 能力 = 力量 x 結果

 

 分かりやすく書かれている。読むだけでなく、自分でワークショップ的に手を動かして書いてみるとよい。 

 

単行本、230ページ、明日香出版社、2017/12/8

仕事ができる人の最高の時間術 (アスカビジネス)

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