密林の図書室

人生は短く、経験からのみ得られることは限られます。読書から多くのことを学び、アウトプット化も本との対話の一部として大切なものだと考えてきたので、このブログを立ち上げて日々読んできた本の備忘録として活用しています。

社内の新規事業を次々立ち上げ、社外でラクスル等を、さらに週末起業まで。起業のプロが語る。『守屋 実のザ・イントレプレナーシップ 』

著:羽幡 咲嬉

 

 ミスミで新規事業をいくつも立ち上げ、さらに「ラクスル」「ブティックス」の創業期も支えた国内屈指の新規事業のプロにインタビューした内容をまとめた本。守屋氏のアドバイスや支援を受けた元サッカー全日本代表の鈴木啓太氏とミーミル代表の川口荘史氏のインタビューも掲載されている。Kindle版で読んだ。

 

 守屋氏は成功も失敗もたくさんしている。しかも、社内で新規事業をいくつも立ち上げ、さらにスタートアップ企業でもいくつも成功している上に、週末起業までやっている。また、失敗もいくつもしている。

 これだけのことを一人でやっている人は他にいない。また、これだけ経験していると、かなり説得力を持って一般化できる教訓になっている。

 

 参考として、後半にまとめて紹介されている「イントレプレナーの精神」を一覧化してここに掲載しておく。

 

1.テクニックの前に精神

2.今すぐ

3.やり方の前に、在り方

4.着手したら、やり切る

5.前進するために、失敗のラインを引く

6.新規事業は、仲間との意識の共有から始まる

7.経験値を上げ、体験から語る

8.新規事業最適な環境を整える

9.新規事業は、会議室では生まれない

10.新規事業は、単年度会計では育たない

11.意識の変化には、時間がかかる

12.給料は中毒

13.ひろうべきところを間違わない

14.自在な人格憑依によって相手のニーズを知る

15.事業を起こすのは、会社ではなく「人」である

16.「もの言う」自分のトリセツを持つ

17.シリアル(連続)イントレプレナーになる

18.法改正すら実現する

19.2か月連続上場の後、2年連続上場も狙う

20.週末起業はやりたいことを、やりたいときに、やりたい仲間と。

21.人には実際に会って話をきく。

22.経験する行動力と、創造する想像力

23.業界の地図を塗り替える

24.一次情報を大切にする

25.答えは「現場」にある

26.理論は現場の経験をまとめるくらいが、ちょうどいい

27.やることは、とにかく絞る

28.予習のしすぎに、意味はない

29.次なる新規事業のために、成功した事業を抱え続けない

30.思考の流れを真逆にする

31.顧客の立場に立って、顧客の問題を見る

32.事業立ち上げの仕組み化を意識する

33.形式的な政界を求めない

 

34.新規事業は、起業のプロ + 業界のプロ

35.新規事業は、起業のプロ > 業界のプロ

36.独立起業経験によるまあ美を、企業内企業に活かす

37.経験値を増やし、経験知を増やし、それを応用する

38.量稽古という近道

39.本体からの3つの断捨離。資金、意思決定、評価

40.外で戦う前に、内で戦いすぎない

41.事業開発室の2つの役割…事業開発と環境整備

42.ビジョン(軸)があるから、出会いが起こる

43.出会いがあるから、事業が生まれる

44.気づいたら、反応する

45.反応したら、決断する

46.決断したら、やり切れるメンバーを集める

47.「決める」ということを決める

48.成功=着手しきれたとき、失敗でも十分にやったとき

49.失敗=着手しなかったとき、実行を見送り続けたとき

 

ペーパーバック:258ページ、株式会社スリースパイス、2018/9/30

守屋 実のザ・イントレプレナーシップ (ハーモニーレーベル)

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  • 作者: 羽幡咲嬉
  • 出版社/メーカー: ブレスハーモニー
  • 発売日: 2018/07/18
  • メディア: Kindle版